牛車で往く

日記や漫画・音楽などについて書いていきます 電車に乗ってるときなどの暇つぶしにでも読んでください

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曲の歌詞と現実の風景が繋がった瞬間のこと

最近フジファブリックの「茜色の夕日」を聴いた。 フジファブリック (Fujifabric) - 茜色の夕日(Akaneiro No Yuuhi) 自分は特にフジファブリックのファンというわけではなく、彼らの有名な曲をいくつか知ってはいるがアルバムをわざわざ聴いたりはしない、そ…

春の海を見に行ったら隙間に猫がおったの回

暖かくなってきて 春の海 終日のたり のたりかな 与謝蕪村 の感じを味わいたくなって海を見に行った。とりあえず電車に乗って海が近くにある駅へと向かう。駅を降りて南に行けば海を眺めることができる開けたところに着くだろうと、なんとなくで歩みを進めた…

においをかいで思い出す記憶について

ずっとマスクを着けているから、この冬は自分の口から白い息が出るところを見ていない。マスクを着けていなければ口どころか鼻から白い息が出ることもあったのに。白い息の正体は水蒸気が冷やされたものであり、水蒸気は気体で、白い息になったらそれはもう…

走りたいかもしれないけれど走る理由がない

チャットモンチーの「8cmのピンヒール」を聴く。 告白 アーティスト:チャットモンチー 発売日: 2009/03/04 メディア: CD いい曲やなあと思う。ピンヒールを履いたら走りにくいのかそうでもないのかはよく分からないし、8cmのピンヒールが高いのか低いのかち…

2021年1月に読んだ本とか聴いた曲とか

1月は結構本を読んだ。 きことわ (新潮文庫) 作者:朝吹 真理子 発売日: 2013/07/27 メディア: 文庫 朝吹真理子の「きことわ」はとても丁寧な作品で良かった。この小説では現実と夢と過去の記憶が入り乱れながら話が進んでいくため、読んでいると自分の記憶は…

どこに行ってもついて来る歴史(レイ・ブラッドベリ「火星年代記」)

最近は外に出るのも憚られるから、外出したとしても家と会社の間、もしくは家とスーパーの間を往復するぐらいしかない。そうすると、もう飽きるほどに通ったこれらの道中に、なにか面白いものはないかと探すようになった。そんな風にして日々を過ごしている…

浜辺美波のオールナイトニッポンが思いのほか面白かった

休みの日が長く続くと、次第に生活リズムが後ろにずれていき、寝る時間は遅くなっていく。とはいえ、大学生のころのように2か月近く休みが続くわけではないから、大きく狂ってしまわないようにせめて夜中の2時までには寝ようと、12時半には眠たくなくても布…

2020年の年末を過ごした感じ

世が世なので、誰にも会わずにひとりで年末を過ごすことに。例年よりもヌルっと静かに仕事を納め、大晦日に大寒波が直撃するとのニュースを耳にしたため、それに備えて数日分の食料を買い込むべく近所のスーパーへと足を運んだ。 大晦日と言えば年越しそばを…

続・蜜柑の輝きは何によるもの?(平岡敏夫「ある文学史家の戦中と戦後」)

以前に読んだ荒川洋治の「読むので思う」の中で引用されていた、平岡敏夫の「ある文学史家の戦中と戦後」を読んだ。 ある文学史家の戦中と戦後―戦後文学・隅田川・上州 (学術叢書) 作者:平岡 敏夫 メディア: 単行本 「読むので思う」では、平岡敏夫の「ある…

河川敷ですれ違うおっちゃんに教えてもらったこと

家を出て自転車に乗り会社に向かって漕ぎ始めると、ペダルを漕ぐのに合わせてキコキコと音が聞こえてきた。大学を卒業し会社に就職して以来ずっと同じ自転車に乗り続けてるのだが、そろそろガタが来ているのかもしれない。とはいえそんな音が聞こえてくる頻…