小松海佑 漫談『公園』 雪だるまは肩の部分が一番日当たりがいいだとか、薬局はパン屋さんだとか、それらに関して全然そうとは思わんかったけど、「満月がOBみたいな顔してて」って言われた瞬間は、言ってくれてありがとうと思った。感動すらした。自分が以…
夏になって土手の道の両脇に生えている雑草の背が自分の肩ぐらいの高さにまで成長し、草むらの中から虫が頻繁に飛び出してくるようになった朝の通勤経路。草むらと草むらの間を飛び交う虫たちは、まるで海上で並走しながら争っている二隻の海賊船の間を飛び…
とろとろの焼豚を作りたいと思い色々調べていたら、みりんがお肉を硬くするとの情報を得た。反対にお酒はお肉を柔らかくするらしく、ふむふむとヒットしたページを読んでいくと、ページの下のほうにみりんがお肉を硬くする理由として、みりんのアルコールが…
これまで自分は映画を全然見てきていなくて、なんとなくそろそろ有名どころぐらいは押さえていこうという気分になったのだが、その前に景気づけに一発自分の好きな映画である「リンダ リンダ リンダ」を見ることにした。 リンダ リンダ リンダ ペ・ドゥナ Am…
自分はまた、これまでのことを忘れて焼豚丼をこしらえようとしている。 冷蔵庫から取り出したばかりの冷えて身が引き締まった豚バラブロックに突き立てたフォークは、ブスリというよりはタンッといった手ごたえで枝の根本まで一気に刺さる。引き抜くときには…
自分もずっと行ってみたかった国立国会図書館に先日行ったという話。 何のやる気も出ないときや暇なときなどに、バンドや小説家、漫画家のインタビューを読んで時間を潰すことがよくあるのだが、ある日の会社の昼休みにpanpanyaのインタビューを読んでいると…
買うのを忘れていたワールドトリガーの最新巻を買って読んだのだけれど、これが面白くてワールドトリガー熱が再熱した。 ワールドトリガー 25 (ジャンプコミックスDIGITAL) 作者:葦原大介 集英社 Amazon 遠征選抜試験の閉鎖環境試験編になってからというもの…
自分は柴崎友香の「ビリジアン」が好きなのだけれど、読みながらいまいち掴みきれない感覚があって、みんなどんなふうに読んでいるのだろうと調べたところ、この作品は過去を思い出すようにして書かれている、そんなふうに思いながら読むとよい、とのコメン…
年末年始に実家に帰ってきたはいいが、特段やることもなかったので外に散歩に出た。昼の三時ぐらいの日差しはすでにオレンジ色、夕方の気配を含んでいるって、毎年これくらいの時期になるたびに思っている気がする。マスクをずらして冬の空気を吸い込む。冬…
カタールワールドカップ。開催前に放送されていた日本のサッカー史を振り返る番組を見ていたら、前回の2018年ロシアワールドカップの記憶がすっかり抜け落ちていて、グループステージでコロンビア相手に乾がゴールを決めたシーンを見ても、そうだったっけ?…