牛車で往く

電車に乗ってるときなどの暇つぶしにでも読んでください

スポンサーリンク

漱石さんと蕪村くん

改めて夏目漱石の「草枕」が良く、あのコンパクトでリズムが良くて、でも描写は十分って文章は漢文がポイントなんだろうと思い色々調べていたところ、漱石と与謝蕪村の関係について書かれている本「月は東に 蕪村の夢 漱石の幻」を見つけた。 月は東に: 蕪村…

頼んでない普請

Momの新しいアルバム「産業」を聴く。 産業 ClubDetox Amazon 「大事なものはありません」が何かの曲に似ていると思ったけれど、それが思い出せなくてモヤモヤする。 Mom / 大事なものはありません 冒頭の部分を何度も聴き返す。脳みそが一瞬発熱して思い出…

風が強くて聞こえない

暑いより寒いほうが苦手だし、花粉症でもないから、春の到来が嬉しい。夜に窓を開けたらちょうど涼しいくらいの気温で、部屋に入ってくる空気に匂いがするのが単純に嬉しい。河川敷にも草いきれがそこはかとなく立ち込めていて、匂いがする、ただその程度の…

たまらん坂

加藤典洋の「小説の未来」を読んだ。 小説の未来 (講談社文芸文庫) 作者:加藤 典洋 講談社 Amazon 以前に同じ著者の書いた「世界をわからないものに育てること」を読んだときに、柴崎友香の「わたしがいなかった街で」の読み方を紐解いた批評が面白く、この…

川のある東京の街

なんか川っていいなあと常々思っているので、江國香織の「川のある街」を読んだ。 川のある街 作者:江國 香織 朝日新聞出版 Amazon 江國香織の小説はかなり前に「流しのしたの骨」だけ読んだことがあり、いまいちその内容も覚えていないのだけれど、この「川…

よっぽど頭の切れるブタならね

パルプ・フィクションを見た(今さらの映画ですけれどネタバレ書いてます)。 パルプ・フィクション (字幕版) ティム・ロス Amazon 一度目に見たときにはあんまり何も思わなかったのに、次の日普通に生活していたら、なんとなくあった映画の余韻でちょくちょ…

歯磨きが一番上手だったころ

いつからかくしゃみをすると喉が痛くなるようになった。くしゃみをした後すぐにお茶を飲まないと、風邪をひいたときみたいに喉に焼けるような痛みが残る、その理由が知りたくて下のYahoo!知恵袋にたどり着いた。 detail.chiebukuro.yahoo.co.jp 回答者の「鼻…

いつも左のような

これまでパパッとシャワーだけで済ませていたところを、なんや分からんけどこの冬から湯船にお湯を張ってお風呂に入ってみようという気になり、そうしている。先日、入浴剤として使っていた色んな温泉のお湯を再現したアソートの袋が全て切れたから、適当に…

ロマンティックあげ合いっこ

のだめカンタービレを映画版も含めてすべて見終わった。我ながら単純ではあるが、出てきたクラシックの楽曲をやたらと聴いている今日このごろ。最終楽章前編の、千秋先輩とのだめが夜の川のほとりでお話しするシーンが好きで、そのシーンを何度か繰り返し見…

やぶにらみの東京

三日くらい前に都筑道夫の「やぶにらみの時計」を読み終わった。 やぶにらみの時計 (徳間文庫 トクマの特選!) 作者:都筑道夫 徳間書店 Amazon きみの目蓋は、たしかに重い。けれど、盤陀づけされてしまったわけではない。だから、その気になれば、持ちあげ…