牛車で往く

電車に乗ってるときなどの暇つぶしにでも読んでください

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感想

ほんで誰もおらんようになった

レジ袋削減のためにエコバッグを推進するのはいいねんけど、コンビニで商品をレジに通す順番をもうちょっと考えてほしい。本当はピッ、ピッって通ったものからどんどんエコバッグに詰めていきたいところを、お弁当などのしっかりした包装形態のものより先に…

マネーボール / マネームーン

最終的にトリプルスリーを達成するなど大谷すげえなあと最近野球が面白いので、映画「マネーボール」を見た。 マネーボール (字幕版) Brad Pitt Amazon プレーオフを勝ちきれなかったアスレチックスのGMが、来季こそはとデータ野球を推し進めた改革に取り組…

茶の花畑に連れてって

スピッツ / 渚 渚っつーのは頭の中にしかないもんで、実際海に行ったときに波打ち際を渚やな、とかは思わん。海に行ったときに思うのは、ただただ見通しが良くてだだっ広いのが良いなということで、自分の住んでいる近所にもそんなところがあったらいいのに…

勝手な雑感

映画「アフタースクール」を見た。 映画「アフタースクール」【TBSオンデマンド】 大泉洋 Amazon 面白かった。映画の序盤は佐々木蔵之介が渋くてカッコいいなあとか思いながら見て(声がカッコいい)、後半に進むにつれて次第にストーリーの展開に目が離せなく…

漱石さんと蕪村くん

改めて夏目漱石の「草枕」が良く、あのコンパクトでリズムが良くて、でも描写は十分って文章は漢文がポイントなんだろうと思い色々調べていたところ、漱石と与謝蕪村の関係について書かれている本「月は東に 蕪村の夢 漱石の幻」を見つけた。 月は東に: 蕪村…

頼んでない普請

Momの新しいアルバム「産業」を聴く。 産業 ClubDetox Amazon 「大事なものはありません」が何かの曲に似ていると思ったけれど、それが思い出せなくてモヤモヤする。 Mom / 大事なものはありません 冒頭の部分を何度も聴き返す。脳みそが一瞬発熱して思い出…

たまらん坂

加藤典洋の「小説の未来」を読んだ。 小説の未来 (講談社文芸文庫) 作者:加藤 典洋 講談社 Amazon 以前に同じ著者の書いた「世界をわからないものに育てること」を読んだときに、柴崎友香の「わたしがいなかった街で」の読み方を紐解いた批評が面白く、この…

よっぽど頭の切れるブタならね

パルプ・フィクションを見た(今さらの映画ですけれどネタバレ書いてます)。 パルプ・フィクション (字幕版) ティム・ロス Amazon 一度目に見たときにはあんまり何も思わなかったのに、次の日普通に生活していたら、なんとなくあった映画の余韻でちょくちょ…

ロマンティックあげ合いっこ

のだめカンタービレを映画版も含めてすべて見終わった。我ながら単純ではあるが、出てきたクラシックの楽曲をやたらと聴いている今日このごろ。最終楽章前編の、千秋先輩とのだめが夜の川のほとりでお話しするシーンが好きで、そのシーンを何度か繰り返し見…

ヒィッ! へぇ? ぎゃぼーっ!

TVerのアプリを開いたら、のだめカンタービレのドラマがあるのを見つけてテンションが上がった。 tver.jp 第二話まで公開されており、見るとやっぱり面白い。第一話終盤ののだめと千秋先輩が一緒にピアノを弾くところの玉木宏がめっちゃイケメン(上野樹里も…

知ってる天井

長期休暇を取った際に、四日目以降から小説やら漫画やら音楽やらにえらく入り込めるようになる。個人的にそれは仕事の毒素が休暇四日目になってようやく抜けるからだと思っており、その実感をもって振り返ってみれば、あまり小説やら漫画やら音楽やらに入り…

TOKYO HEAVEN

十一月なのにまだまだ暖かい。だから十月ももちろん暖かかった。これぐらいの暖かさの河川敷にはバッタがめちゃくちゃいる。晴れた日には近くの草むらからバッタが飛び出してくるのが、地面に映る影で分かるときがある。十月に近所の河川敷を歩いたときには…

ペーパー・スーパー・ムーン

映画「小説家を見つけたら」を見た。 小説家を見つけたら ショーン・コネリー Amazon 黒人の高校生が名作をひとつだけ残して消えた小説家に文章を教えてもらうといった映画だった。映画を見始めた最初のほうは出てきた登場人物の顔を覚えるのが難しかった。…

ファッキン満月

小松海佑 漫談『公園』 雪だるまは肩の部分が一番日当たりがいいだとか、薬局はパン屋さんだとか、それらに関して全然そうとは思わんかったけど、「満月がOBみたいな顔してて」って言われた瞬間は、言ってくれてありがとうと思った。感動すらした。自分が以…

チワワソナチネ

夏になって土手の道の両脇に生えている雑草の背が自分の肩ぐらいの高さにまで成長し、草むらの中から虫が頻繁に飛び出してくるようになった朝の通勤経路。草むらと草むらの間を飛び交う虫たちは、まるで海上で並走しながら争っている二隻の海賊船の間を飛び…

月面と眼窩と月光眼球天体説

自分もずっと行ってみたかった国立国会図書館に先日行ったという話。 何のやる気も出ないときや暇なときなどに、バンドや小説家、漫画家のインタビューを読んで時間を潰すことがよくあるのだが、ある日の会社の昼休みにpanpanyaのインタビューを読んでいると…

もやがかかった影のある形ないもの

すっかり少し冷たい風が足もとを通る頃になりましたけれども、夏からずっとaikoの「花火」を聴き続けている。特にAメロが良い。 aiko- 『花火』music video 眠りにつくかつかないかシーツの中の瞬間はいつも あなたのこと考えてて 夢は夢で目が覚めればひど…

外っぽさ 自然っぽさ

芦原義信の「街並みの美学」を読んだ。 街並みの美学 (岩波現代文庫) 作者:芦原 義信 岩波書店 Amazon コロナ禍による自粛生活を通してより強く思うようになったのだが、自分は常々もっと気軽に外の雰囲気を味わいたい、矛盾するかもしれないが理想は家に居…

幽遊白書の魔界編を久しぶりに読んだ

久しぶりに幽☆遊☆白書の魔界編を読み直したけれどやっぱり面白かった。 幽★遊★白書 11 (集英社文庫(コミック版)) 作者:冨樫 義博 集英社 Amazon 幽★遊★白書 12 (集英社文庫(コミック版)) 作者:冨樫 義博 集英社 Amazon 黄泉が自らの視力を奪った敵を捕らえた…

自分の中で自分の川を育てる(山納洋「歩いて読みとく地域デザイン」)

ゴールデンウィークは本を読もうと、山納洋の「歩いて読みとく地域デザイン」という本を買って読んだ。 歩いて読みとく地域デザイン: 普通のまちの見方・活かし方 作者:山納 洋 発売日: 2019/06/02 メディア: 単行本(ソフトカバー) これまでも誰かと話をし…

積み重なって立ち上がってくるもの(藤原無雨「水と礫」)

寝る前に布団の中でスマホをいじっていると藤原無雨の小説「水と礫」の試し読みに行きついて、それが面白かったから買ってしまおうかと一日悶々と悩んだ結果、買った。 水と礫 作者:藤原無雨 発売日: 2020/11/13 メディア: 単行本 試し読みはこちら web.kawa…

どこに行ってもついて来る歴史(レイ・ブラッドベリ「火星年代記」)

最近は外に出るのも憚られるから、外出したとしても家と会社の間、もしくは家とスーパーの間を往復するぐらいしかない。そうすると、もう飽きるほどに通ったこれらの道中に、なにか面白いものはないかと探すようになった。そんな風にして日々を過ごしている…

続・蜜柑の輝きは何によるもの?(平岡敏夫「ある文学史家の戦中と戦後」)

以前に読んだ荒川洋治の「読むので思う」の中で引用されていた、平岡敏夫の「ある文学史家の戦中と戦後」を読んだ。 ある文学史家の戦中と戦後―戦後文学・隅田川・上州 (学術叢書) 作者:平岡 敏夫 メディア: 単行本 「読むので思う」では、平岡敏夫の「ある…

蜜柑の輝きは何によるもの?(荒川洋治「読むので思う」)

荒川洋治のエッセイ「読むので思う」を読んでいると、アメリカの学生は芥川龍之介の「蜜柑」における汽車の窓から蜜柑が投げられるシーンを読んで、その場面には神様が関わっていると解釈するとの記述があった(正確には、荒川洋治が平岡敏夫の「ある文学史…

「ファンタジー」と「海に帰す」

布団の上で平民金子の「ごろごろ、神戸。」を読んでいると、ごろごろ神戸2の章に収録されている「ファンタジー」が素晴らしくてやられてしまった。 ごろごろ、神戸。 作者:平民金子 発売日: 2019/12/10 メディア: 単行本 特に冒頭の、子どもが地面のあたた…

~2020年8月、9月に読んだ漫画たち~

タイトルを波線で囲んだりしちゃいました。っていうことで、マジ漫画読んでます。 チェンソーマン 8 (ジャンプコミックスDIGITAL) 作者:藤本タツキ 発売日: 2020/08/04 メディア: Kindle版 チェンソーマンは本当に面白いなと思っていましたが、出てきたキャ…

第41回ABCお笑いグランプリと第9回ytv漫才新人賞決定戦の感想

先日放送されていたお笑い二刀流という番組で披露されていたシソンヌの漫才が面白かった。 www.tv-asahi.co.jp まあ、ボケのじろうが女装していて純粋な漫才ではなくキャラ漫才ではあるのだけれど、そんなお笑いのフォーマットとかは関係なく、癖になる面白…

なんでもない日にスーパー銭湯に行ってざるうどんをすする

ロンリーの「ぱらのいど」という曲が良すぎて、最近はずっとこれを聴いている。 ロンリー - ぱらのいど @ METEO NIGHT 2014 FINAL 投げやりじゃないけど投げやりっぽい歌い方。「あたまを振ってさあ~」からのドラムのドゥンドゥンに合わせて、最前列の客も…

手の描き方がいい漫画(和山やま「女の園の星 1巻」)

和山やま先生の「女の園の星」の一巻を読みましたけれども、面白いですね。 女の園の星(1)【電子限定特典付】 (FEEL COMICS swing) 作者:和山やま 発売日: 2020/07/08 メディア: Kindle版 今回は女子校の先生が主役ということで、まあこの星先生と小林先…

ファミレスのボックスシートで過ごす夜

夜にはだいたい部屋に適当な音楽を流しながら過ごしているんだけれど、そんな風にしながら本を読んでいると曲の歌詞のほうに意識が引っ張られて読むのに集中できないときがあって、なんだかメロディに言葉があるのは鬱陶しいなと感じることがある。ってこと…