牛車で往く

電車に乗ってるときなどの暇つぶしにでも読んでください

スポンサーリンク

他人のリアリティ

これまで自分は映画を全然見てきていなくて、なんとなくそろそろ有名どころぐらいは押さえていこうという気分になったのだが、その前に景気づけに一発自分の好きな映画である「リンダ リンダ リンダ」を見ることにした。 リンダ リンダ リンダ ペ・ドゥナ Am…

焼豚丼のこれまでとこれからのこと

自分はまた、これまでのことを忘れて焼豚丼をこしらえようとしている。 冷蔵庫から取り出したばかりの冷えて身が引き締まった豚バラブロックに突き立てたフォークは、ブスリというよりはタンッといった手ごたえで枝の根本まで一気に刺さる。引き抜くときには…

月面と眼窩と月光眼球天体説

自分もずっと行ってみたかった国立国会図書館に先日行ったという話。 何のやる気も出ないときや暇なときなどに、バンドや小説家、漫画家のインタビューを読んで時間を潰すことがよくあるのだが、ある日の会社の昼休みにpanpanyaのインタビューを読んでいると…

ワールドトリガー25巻の感想とか

買うのを忘れていたワールドトリガーの最新巻を買って読んだのだけれど、これが面白くてワールドトリガー熱が再熱した。 ワールドトリガー 25 (ジャンプコミックスDIGITAL) 作者:葦原大介 集英社 Amazon 遠征選抜試験の閉鎖環境試験編になってからというもの…

最近読んだ本の感じ方やら

自分は柴崎友香の「ビリジアン」が好きなのだけれど、読みながらいまいち掴みきれない感覚があって、みんなどんなふうに読んでいるのだろうと調べたところ、この作品は過去を思い出すようにして書かれている、そんなふうに思いながら読むとよい、とのコメン…

もうしばらく海はいい

年末年始に実家に帰ってきたはいいが、特段やることもなかったので外に散歩に出た。昼の三時ぐらいの日差しはすでにオレンジ色、夕方の気配を含んでいるって、毎年これくらいの時期になるたびに思っている気がする。マスクをずらして冬の空気を吸い込む。冬…

ワールドカップとかМ-1とか

カタールワールドカップ。開催前に放送されていた日本のサッカー史を振り返る番組を見ていたら、前回の2018年ロシアワールドカップの記憶がすっかり抜け落ちていて、グループステージでコロンビア相手に乾がゴールを決めたシーンを見ても、そうだったっけ?…

もやがかかった影のある形ないもの

すっかり少し冷たい風が足もとを通る頃になりましたけれども、夏からずっとaikoの「花火」を聴き続けている。特にAメロが良い。 aiko- 『花火』music video 眠りにつくかつかないかシーツの中の瞬間はいつも あなたのこと考えてて 夢は夢で目が覚めればひど…

バッシュのスキール音だけで

仕事中に大きいほうがしたくなり向かったトイレの洋式はすでに埋まっており、空いている和式のほうに入った。自分がまだきばっている間に、先に洋式に入っていた人がすっきりと用を足し終えてトイレから出ていき、しばらくして小便をしに人が入ってきた。和…

夏河を越えてこそのうれしさ

六月の終わりから七月の初めにかけての一週間くらいはとてつもなく暑い日が続いたけれど、そこを過ぎると夕方や夜であれば歩いたり自転車を漕いだりしてもちょうどいい気温、額にほんのりと汗がにじむけれど、その汗が冷えるくらいの涼しい風が吹いてくる、…

新宿 日比谷 知らない人たちでもベイベー(東京旅行 二日目)

東京旅行二日目。これの続き。 www.gissha.com 朝になって浅草のホテルを出て、最後にもう一度隅田川を歩こうと川沿いを駒形橋まで歩く。休日というのもあってか、朝からランニングしている人の姿がよく目につく。スカイツリーのほうに目をやると、昨日の夜…

Sumida River at night is good(東京旅行 一日目)

六月の上旬に東京に行った。ずっと前から東京の町をゆっくり歩いてみたいと思っていて、誰かと一緒に行くとやっぱり有名な観光地などばかりを訪れるわけになりそれができないから、今回はソロで乗り込んだ。久しぶりに乗った新幹線の窓から見える景色は、在…

吸い込む空気が重いのは草花の吐き出す水蒸気のせい

近頃、夏が近づいて暑くなってきたとはいえ、朝に吹いてくる風はまだ涼しくて心地がよく、昼になってもこのままの空気感が続けばいいと思いながら、通勤道中の河川敷へと続く坂道を立ちこぎでペダルを踏みつけて登っていく。坂道にはミミズの死体がいくつも…

稲妻とあおさ汁の閃き

この前(とはいえ結構前)、関ジャムのミスチル特集回を見てからというもの、改めてミスチルいいなあとなっている。 今夜の #関ジャム は...【Mr.Children特集‼️#ミスチルと私】★自分の音楽人生にミスチルの存在がいかに大きかったかをプロたちが赤裸々に語…

外っぽさ 自然っぽさ

芦原義信の「街並みの美学」を読んだ。 街並みの美学 (岩波現代文庫) 作者:芦原 義信 岩波書店 Amazon コロナ禍による自粛生活を通してより強く思うようになったのだが、自分は常々もっと気軽に外の雰囲気を味わいたい、矛盾するかもしれないが理想は家に居…

喧嘩とかそんなん怖くてできんくせに

桜の花の見ごろはすぐ終わる。咲いてんなあと思ってから散ってしまうまで二週間ぐらいしかなかった気がする。満開に近いころ、小学生くらいの男の子が口にチャックの付いたビニールパックに花の房をまるごと入れて持って帰ろうとしていたけれど、多分すぐに…

幽遊白書の魔界編を久しぶりに読んだ

久しぶりに幽☆遊☆白書の魔界編を読み直したけれどやっぱり面白かった。 幽★遊★白書 11 (集英社文庫(コミック版)) 作者:冨樫 義博 集英社 Amazon 幽★遊★白書 12 (集英社文庫(コミック版)) 作者:冨樫 義博 集英社 Amazon 黄泉が自らの視力を奪った敵を捕らえた…

一口に淀川と言えどもめっちゃ長い

余っているのであれば使わな損、ということで平日に有休を取得。大きい本屋にでも行こうと前日の夜に朝の八時にアラームをかけたのだが、それよりも少し早い七時五〇分ぐらいに目が覚めてしまい、十分ほど布団の中でダラダラしてから身支度を始めた。九時に…

最近のバラエティ

ついに「ラヴィット!」をTVerで見始めた。ラヴィットのことをちゃんと認識したのはモロに「水曜日のダウンタウン」の、あのちゃんの大喜利遠隔操作回からで、あれは久しぶりにめちゃくちゃ面白い回だった。 まもなく22時~≪生放送の裏で色々やってましたSP≫…

ここは終の棲家じゃないだろうけど

昨日の朝、鴨がゆっくりと体を回転させながら川に流されているのを見た。その様子から、いつも川の同じところに浮かんで止まっているように見えていた鴨たちは、水面下では足をかき続けていたんだということを初めて意識した。河川敷の天端を自転車で走りな…

明日もまだまだ春じゃない

冬は寒くて何をするにも億劫で面白くないから早く終わって欲しい。一月になって日が少しずつ長くなってきたが、暖かくはなっていない。今ぐらいの季節の午後三時ごろの日差しには、夕暮れの気配を含んだオレンジ色の光が早くも紛れ込んでいて勝手に切なくな…

とはいえ「ロはロケットのロ」もなにか違う

11月27日の土曜日はすごく寒かった。ついに冬が来たかって感じ。晴れていても洗濯物の乾きは悪かったし、テレビに映った日本シリーズで戦っているヤクルトとオリックスの選手たちも寒そうだった。寒くなってくると、外を歩くときにやたらとちっちゃいペット…

Don't Cryって思うとき

今さらになってようやく金木犀の存在をちゃんと認識した。なんだか秋になって甘ったるい匂いがたまにしてくるなあ、もしかしてこれがかの有名な金木犀の香りとやらか?と思い、金木犀とは一体どんな花なんだと調べてみた。そうするとオレンジ色の小さな花の…

あとになって分かることばかりなのかもしれない

最近は講義形式の方がなんとなく話が入ってきやすいかなと思い、そんなタイプの本をよく読んでいる。 歴史を哲学する――七日間の集中講義 (岩波現代文庫) 作者:野家 啓一 岩波書店 Amazon 絶対的な過去っちゅうもんは存在しえないし、歴史は完結するものでは…

梨の秋

10月。去年の空気感を覚えていないくせに、なんとなく10月にしては暑いような気がしていて、そんな気候がダラダラと月の半ばまで続いた。30℃まで届く日がちらほらあって、とはいえ夜にはクーラーは必要ないほどの涼しさだったから、それに伴って夜食を食べる…

目に映る住吉川の風景は彼岸のものか此岸のものか

以前ブログに書いたこの本を読んで以来、ずっと行ってみたいと思っていた住吉川に先週行った。 www.gissha.com 住吉駅を出てまっすぐに住吉川へ向かってしまうと、川に着いてから歩いて下る距離があまりないかなと思い、ある程度北に上ってから向かうことに…

ハトは平和の象徴だとか言うけれど

机の上に積まれた本の山の中から適当に一冊を手に取ってページを開く。読み始めたはいいが、なんだかつまらなくなってすぐに閉じて寝転がる。スマホをいじりながら、これはあれだ、家の中だからだ、なんてことを考える。外で本を読みたい。外の方がなんだか…

ずっとついて行くとか一生好きとか

コロナウイルスのワクチンを打った。打ったのはモデルナ。ワクチン摂取会場のビルに着くとアルバイトっぽい人に迎えられ、予診票を見せると問診のブースに案内された。簡易のパーテーションにより即席で作られたブースに入ると、そこには白衣を着た多分お医…

文芸誌を読んで袋ラーメンが食べたくなる

七月二十一日、水曜日。四連休に向けて本でも買おうと思い立つ。会社帰りに本屋に向かって自転車を走らせていると、そういえば文芸誌のどれかで長嶋有を特集したものが出ていたな、と思い出す。本屋に着いて雑誌コーナーに足を運ぶと、それは群像であった。 …

今は小暑を迎えた頃らしいんですって

最近は雨の日が多い。だから、休日に雨が降っていなければ、たとえ空が晴れておらず重そうな雲が広がっていようと濡れずに歩ける、ただそれだけで貴重なことであり、隙ありといった具合にとりあえず外に出る。それに七月ももはや三分の一を迎えていて、歩く…