牛車で往く

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RCサクセションの「トランジスタ・ラジオ」とTHE HIGH-LOWSの「青春」(ザ・カセットテープ・ミュージック)

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BS12において放送されているザ・カセットテープ・ミュージックという番組がある。

 

www.twellv.co.jp

 

お笑い芸人のマキタスポーツと音楽評論家のスージー鈴木が好きな音楽について、思い思いにしゃべるという番組。なかなか人気があるようで、10月7日の放送からゴールデンに進出した。その回のテーマが「もっと声に出して読みたい歌詞特集」だったのだが、まあ面白かった。

 

スージー鈴木がRCサクセションの「トランジスタ・ラジオ」の歌詞を紹介していたのだが、それが素晴らしかった。

 

 

トランジスタ・ラジオの歌詞を受けて、今と昔の音楽との出会い方を違いをスージー鈴木が語っていた。今の時代はインターネットがあり、好きな曲をいくらでも聴けるが、昔はそうはいかなかった。ただ、昔はその分、ラジオを通して音楽と触れ合うことで海外の知らない曲と出会うことができ、誰も知らない良い曲に出会えた時は、喜びがひとしおだったという。この感覚はすごく分かるなあ。まだインターネットが今ほど普及していなかった頃は、確かにラジオが音楽と触れ合える主な媒体であった。アーティストの新曲もCDの発売前にラジオ番組で解禁され、それを聴くのが楽しみで仕方なかった。その番組内で放送されることは分かっているのだが、何時何分に放送されるのかは全く分からなかったから、コンポの前にかじりついて聴いていた。そして、その新曲を聴けたときは、いち早く聴けたという謎の優越感と満足感に浸っていた。今はYouTubeで新曲のPVを発売前にフルで聴けてしまう。サービス精神が旺盛すぎる気がする。CDを買う前にPVを見すぎて満足し、飽きてしまうなんてこともある。昔はPVを見ることすらなかなかできなかったから、PV集のDVDを買ったりしていた。今は全くPV集を買う気なんて起きない。スペースシャワーとかMUSIC ON TVを見れるやつがうらやましかったなあ。LIVE映像を見るのだってDVDやビデオを買わなければならなかったけれど、今はYouTubeで見れる。それはそれでいいことか。なんやかんやいってYouTubeの恩恵は受けていますんでね。それでもやっぱりラジオを聴いていた頃の方が、新しい音楽と出会えた時の感動は大きかった気がする。思い出補正ガンガンにかかっているけども。

 

そして単純にトランジスタ・ラジオの歌詞が素晴らしい。授業中に屋上でたばこをふかしながらトランジスタラジオで見知らぬ国の音楽を聴いている自分と、教室で教科書を開きながら授業を受けているあの娘との対比。自分が今聴いている曲のことなんて、あの娘は知らないだろうなあと思いながら。この青春感。そしてスージー鈴木の熱弁にマキタスポーツがまあ泣くこと泣くこと。笑ってしまうぐらいにマキタスポーツは感動していた。なんか心なしか、マキタスポーツのことがめっちゃいいやつに思えてきた。

 

ハイロウズの青春もRCサクセションのトランジスタ・ラジオの歌詞に似ている。

 

渡り廊下で先輩殴る 身に降る火の粉払っただけだ

下校の時にボコボコになる 6対1じゃ袋叩きだ

鼻血出ちゃったし あちこち痛い 口の中も切れた

リバウンドを取りに行くあの娘が 高く飛んでる時に 

 

自分が先輩にボコボコにされているとき、あの娘はリバウンドを取りに高く飛んでいて、自分が袋叩きにされていることなんて全く知らないし、そんなこととは全く関係のない時間を過ごしている。この交わらなさ。この交わらなさがあの娘のことを、まるで自分が生きている俗っぽい世界とはかけ離れた世界の存在として映し出す。そしてその姿に憧れを抱かせるのだ。ああ青春。甘酸っぱい。ハイロウズの青春は名曲すぎる。大学への片道2時間、この曲だけをエンドレスリピートしてひたすら聴き続けて通ったことがあるくらい名曲。

 

なんかあれやね、昔は良かったとか言うやつしょうもないなと思っていたけれど、自分でも思いっきり言っちゃっている。人間変わるもんですよ。自分では変わってないと思っていても、緩やか変化していて、気づいたらピーマンを食べれるようになったり、お肉より魚が食べたい日があるようになったりするよね。しまいにはパクチーが好きなんて言うやつが出てくるんだから困ったもんやでホンマに。ブログでは、昔はよかったなどと書くけれど、現実では鬱陶しいだけだから気を付けようと思います。ブログでも鬱陶しいか。