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村越に捧げるこのナンバー(NHK「のぞき見ドキュメント 100カメ」)

9月にやってたNHKの番組「のぞき見ドキュメント 100カメ」を録画したものを、いまだに何回も見直してる。この番組では、週刊少年ジャンプ編集部にカメラを100個設置して、ジャンプ編集部の生態を観察していた。そこに出てくるジャンプ編集部の人たちが、みんな個性的でめちゃくちゃおもしろかった。

 

まずワンピースの担当編集の内藤さん。尾田先生に電話をかけているときの体勢がなめてる。いくら面と向かっていないとは言え、足をあげたり、膝を立てたりしながら、まるで友達としゃべっているかのような姿勢で電話をしている。

      

だけど電話の内容はめちゃくちゃ楽しそう。まあワンピースの今後の展開を誰よりも早く知ることができるんだからね。だけど、実際は苦労する部分の方がずっと多いのであろう。今年の夏にBSで放送されていた「ボクらと少年ジャンプの50年」という番組にも内藤さんは出ていたが、締め切り間際に尾田先生を急かすために、出ないと分かっていながらもひたすらに電話をかけ続ける姿が映されていた。それは尾田先生との間で決められた取り決めだったらしい。担当編集の方は、漫画家の人が望むことを、できるだけ叶えてあげようと協力しているのではないだろうか。

 

本田班長は作家がもってきたネームに対して、怒涛のコメントを放っていた。圧巻。まず、本田班長にネームを読んでもらっているときの、作家さんの気が気でない様子。コーヒーを手に取るけれど、まったく口にしない。そして本田班長のコメントに対して、異論なしの全面降伏。でも、これだけアドバイスしてくれる人がいるってありがたいことだよね。自分が言われる立場じゃないから言えることやけど。

 

そして齊藤班長がめっちゃいい人やった。人事異動に伴って編集の人がいなくなった作家さんに対して、自分が編集担当になりたいという立候補のチャンスがあった場面。4年目の頼富さんが立候補の締め切りに遅れてしまい、そのチャンスを棒に振ってしまった。そこで、齊藤班長が今なら土下座したら間に合うかもしれんと声をかける。それに対して頼富さんは、もう間に合わないっすよと。それを見たオードリーの春日が「やれよ土下座!」とつっこむ。本田班長はそれでも上司に掛け合ってくれ、その結果、頼富さんは新人作家を引き継ぐことができるようになった。本田班長が動いてくれている間、頼富さんはスマホをいじったりして全く動かず。オードリーの二人は「頼富、自分で動けよ!」とキレていた。いや~、本田班長めっちゃいい人。うちの会社に来て、自分の上司になってほしい。そして頼富さんのスタンス、ちょっと分かるとこがある。必死になれんとこな。土下座するほどやったらいいわって感じな。これ見てちょっと反省しました。

 

門司班長は、仕事中に鼻歌を歌いまくっている。独り言も多い。そして面白い。一番面白かったのは、レミオロメンの粉雪の替え歌で、サビの部分を編集部にいる村越さんの名前を当てはめて歌っていたものだ。クソしょうもないけど、それが面白い。高校生かよって感じ。でもなんか替え歌にしたくなる友達っておるからな。なんかいじりたくなるやつ。顔見ただけでなんか笑いそうになるやつ。門司さんにとってのそれは、村越さんなんだろう。これはいい方向性の、いつまでたってもガキって感じ。いい意味で。いい意味でってつけたら、なんとなく色んなこと補える気がするよね、とりあえず。いやいや、いい意味で、いい意味で。

 

この人たち以外にも、個性的な人たちがたくさんジャンプ編集部にはいる。仕事が楽しそうに見えて、何度もこの番組を見返してしまう。そのたび、門司さんの鼻歌で笑ってしまう。ジャンプ編集部の人たちは魅力的だ。そして、この人たちの仕事があってこそ私たちは面白い漫画を読むことができていると思うと、大変ありがたい。それにしても、NHKの番組は面白い。浦沢直樹の漫勉も面白かったなあ。漫画を描くという作業が、ものすごく尊いものに思えた。ペンの走る音も心地よかった。

 

ところでワールドトリガーは、いつ連載再開するのでしょうか。お待ちしております。

 

追記:ワールドトリガー連載再開ありがとうございます

 

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