牛車で往く

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サマージャム'95は聴くけれど、クラブには行かないし海にも入らない

今さら録画していたブラタモリの湘南編を見る。

 

www.nhk.or.jp

 

番組冒頭でのタモリの一言。

 

私は海が好きなんですけどね

人が多い砂浜が大嫌いなんです 

 

ありがとう、タモさん。私のような日陰者の気持ちを代弁してくれて。そう、海は入るものではない。眺めるものなのだよ、諸君。スチャダラパーの「サマージャム'95」も、ケツメイシの「夏の思い出」も、湘南乃風の「睡蓮花」も聴く。だけど、クラブにはいかないし、車でビーチボールを膨らませることもないし、濡れたまんまでイッちゃうこともない。ごめんなさい、嘘をつきました。湘南乃風だけは聴きません。流石にアゲアゲ過ぎる。

 

そう、海に入る派と海を眺める派は決して相容れることはないのだ。しかし、おそらく海を眺める派の中には、海に入る派のような人生に憧れているものもいるだろう。しかし、海に入る派のものたちは、海を眺める派のものに憧れることは絶対にない。別に入る奴らは眺めることもできる。そう、どっちもできる。眺める奴らは海へは入れない・・・。悲しき片思い。いや、入ろうと思ったら別に入れるねんけどな。

 

海を眺める派の自分からしたら、絶対自分の方が繊細な名曲を知ってるわと思うけど、海に入る派のやつらは自分の知らないガチガチのアゲアゲ系の名曲を知っているんだろうね。何このパラレルワールド。絶対交わらんやん。そして世間的には、向こうの方が楽しそうやん。

 

そして気になる夏の曲といえば、やけのはら×ロンリーの「ヤングリーフ」。

 

 

この曲どっかでデジタルでいいからダウンロードできないのだろうか。欲しい。

 

今回のブラタモリは、湘南はどこからどこまでの範囲?ということで始まった。それにしても、ブラタモリでのタモさんは物知りすぎる。なんやこの人。解説役の人が説明する前に答え言っちゃうやん。小学生やったら先生に嫌われるタイプやで。でも、あれ可哀想よな。賢いだけやねんから、むしろ褒められるべきでしょうよ。

 

湘南のルーツは中国にあるとのこと。大磯から見える相模湾の風景が、中国の川である湘江の南の景色に似ていて素晴らしいことから、湘江の南、湘南ということになった。関西の自分からしたら、湘南のイメージは江ノ電沿線って感じやったけど、ルーツは大磯にあったんやね。そもそも明治時代に大磯に海水浴場ができたのが、湘南の始まりとなった。明治時代の海水浴は、潮湯治といって、波が激しい海に入ることでリウマチの治療になると考えられ行われていた。そして、理想的な海水浴場として、侍医である松本順という人が定めた条件にあった場所が大磯であった。その条件のひとつが、北風を遮るための山が海岸の西北の方向に位置しているということだ。

 

では、なぜ大磯に山があったのか?この質問に我らがタモさんは答えられるのだよ。フィリピン海プレートと大陸プレートが押し合う位置に大磯は位置しており、フィリピン海プレートに押し上げられて起きた大陸プレートの隆起によって、山が形成されたのだよ。どうだ、すごいだろ、我らのタモさんは。我がタモリ。

 

結局、番組中に湘南がどこからどこまでの範囲を指しているかという明確な定義は為されなかったけれど、湘南のルーツを知ることはでき、大変勉強になった。湘南いいよね。江ノ電がいいよね。旅行に行ったとき、ベタに江ノ電に乗りながらアジカンの「サーフ ブンガク カマクラ」を聴いた。

 

サーフ ブンガク カマクラ

サーフ ブンガク カマクラ

 

 

アルバム通して30分ちょいでサクッと聴けるのがいいよね。3曲目の江ノ島エスカーが特に好きだ。実際のエスカーは思ってたよりもショボいエスカレーターやったけど。

 

それにしても鎌倉高校と七里ヶ浜高校は立地最強やな。すぐ海行けるもんな。体育祭とか文化祭の打ち上げで、海で花火とかするんやろか。楽しそー。旅行に行った時も、女子高生3人が海の堤防に座っている風景が、江ノ電の車窓から見えた。映画やん。羨ましいぜ。勉強が出来なかろうが、散髪に失敗しようが、塩害が凄かろうが、湘南にある高校に通える時点で勝ち組やんって思う。

 

そして、人生においてそんなに海に関する思い出が無いのに、なぜに湘南の海を見るとノスタルジーを感じるのか。確かにスラムダンクとかピンポンとか読んだり、冨田ラボとCHEMISTRYの「ずっと読みかけの夏」聴いたりして予習凄いしたけど。実体験伴ってないからな。

 

旅行が終わってからは、この本を買って何度も思い出を反芻してました。

 

江ノ電10キロ15駅の小旅行 (OAK MOOK)

江ノ電10キロ15駅の小旅行 (OAK MOOK)

 

 

この本、各駅の区間での江ノ電の写真が載せられてあって、めっちゃいいですよ。こんな風景撮れるんかよ、行く前に読みたかったわってなりました。そして向田邦子が言っていた通り、旅行は終わった後に反芻するのが楽しい。

 

男どき女どき (新潮文庫)

男どき女どき (新潮文庫)

 

 

また鎌倉に行きたいなあ。