寒い。とにかく寒い。寒さは暑さに比べて痛みが伴うから嫌いだ。まだ暑い方がいい。冬よ終われ。春よ、来い。遠き春よ。早く来い。
そして、こんなにも寒いので羽毛布団を買ってしまいました。あったかい。ところで羽毛布団の暖かさを表す指標があることはご存知だろうか。羽毛布団の暖かさはダウンパワー(DP)で表される。カッコいい。ではこのDP、いったいどのようにして決められているのか。
内径29cm・高さ60cmの容器に、30グラムの羽毛を自然落下させながら入れ、上から重さ94.3gの円盤をのせます。そして2分後、底から円盤までの高さを計測し、体積を算出。そこから羽毛1gあたりの体積の値を計算し、ダウンパワーが算出されます。 西川ストアONLINEより
なんや分かりにくい。まあ簡単にいうと、羽毛の上から重しを置いて潰れにくいもののほうが、DPが高いよと。なぜなら、潰れにくいものの方が羽の体積が大きくて、羽が空気をいっぱいつかまえて保温してくれるから、ということだ。そして、ざっくり調べるとDPが400以上のものが比較的高級品で暖かいということになるようだ。しかし、数値として一応出されてはいるが、390と400の違いがどれだけ暖かさに影響するのかは分からない。雰囲気やな。なんか400を超えたら大台に乗ってる感。それを信じて、がんばっていきまっしょい。
ただ、楽天で羽毛布団を探していると、同じDP400でも値段が倍も違うものがあるではないか。どういうこと?調べてみると、羽毛布団にはなにやらDPの他に、羽毛の種類と産地いうものが重要となるらしい。
まず羽毛の種類について。そもそも羽毛布団にはダックとグースの羽毛、つまりはアヒルとガチョウの羽毛が用いられる。そして、一般的にダックよりもグースの羽毛の方がボリュームがある。つまり、空気をたくさんつかまえてくれるのだ。そして、グースのさらに上に位置するのがマザーグース。カッコいい。ダックからグース、そしてマザーグースに移るにつれて暖かさのレベルが上がっていく。マザーグースまで行けばハンプティダンプティも羽化しちまうほどの暖かさかもしれない。ハンプティダンプティって有精卵なんか?
そして羽毛の産地。高品質な羽毛の二大産地がポーランドとハンガリー。ポーランドとハンガリーでは、水鳥を飼育するのに適した自然環境があるため高品質な羽毛がとれるようだ。一方で、最近は中国産の羽毛布団もよく出回っているようだが、こちらは品質に難があるとのこと。羽毛は通常、洗浄がなされるのだが、中国産のものは安価な分、洗浄が不十分なものが多いらしい。値段と品質は比例関係にあるということか。
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以上より、羽毛布団を選ぶ際のポイントは以下の3つだ。
- ダウンパワー(DP)
- 種類
- 産地
とはいえぶっちゃけ、調べれば調べるほど羽毛布団に関する色んな説がネット上に溢れており、なにが正解なのかは分からない。羽毛の産地よりも製造メーカーが信頼できるところかどうかが重要だと書いている人もいる。ネットに情報が溢れすぎていて、素人には判断がつきません。こんな記事書いときながら言うのもなんやけど。でも楽天で羽毛布団を探していると、DPが同じ410のものでも、中国産のものは3万円程度であるのに対して、ポーランド産のものはその倍の6万円の値段がついていたりする。そんなに違うのか。結局は自分が羽毛布団にこれだけの値段払うことができるという上限を決めて、折り合いをつけていくのが一番いいのではないでしょうか。わたしは、ウクライナ産のDP410、シルバーグースの6万円する羽毛布団を買って日々暖かく寝ることが出来ております。奮発しました。高い買い物なので、買われる方は自分を信じてこれだと思ったものを買ってください。信じる者は救われる。May the force be with you.
羽毛布団について調べていたところ、アヒルとガチョウって何が違うのかということが気になった。アヒルはカモを家禽として飼いならした生き物。ガチョウは雁を家禽として飼いならした生き物。いや待ってくれ。じゃあカモと雁は何が違うねん。違いが分からんもんを新しい分からんもんで説明するのやめてくれ。雁はカモと白鳥の中間の大きさのものを指すらしい。カモ<雁<白鳥。サイズかい。じゃあもうアヒルの大きい版がガチョウってことかね。それでいいんだね。結局サイズなんだね。話変わるけど、伊坂幸太郎の「アヒルと鴨のコインロッカー」、小説もいいけど映画も好きです。
でも「チルドレン」のほうがもっと好き。松本引越センターのCMみたいになってしまった。「砂漠」も捨てがたいけど。