牛車で往く

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清水の舞台から飛び降りるようなことなどしない

書くことがないので先日に京都を観光したことでも書こうではないか。

 

友人とゲリラ的に京都観光へ行った。どこに行くかも全く決めずにとりあえず京都駅へ。そしてお互いがお互いになにも決められない性格であることを知っているのに、どこに行く?どうする?という不毛な会話をしばし続ける。「どこでもいいけどなあ。」「何がしたい?」という質問の応酬。なにも決められないまま、とりあえずお昼ごはんを食べながら決めようとなった。そこから始まる、「お昼ごはん何食べる?」という、またもやお互いになにも決めようとしない会話。だが、わたしたちはそれに慣れきってしまっていて、別にイライラすることはない。しばしゴニョゴニョ言い合ったのちに、ラーメンを食べに行こうとなった。そう、京都は有名なラーメン屋が多い。極鶏にたけ井、髙安など名前を挙げれば枚挙に暇がない。そんな京都において我々がチョイスしたラーメン屋は、そう、一風堂なのである。我々は決して冒険などしない。もうふつうにおいしいと分かっているお店が好きなのだ、安心するのだ。チェーン店が大好きなのだ。それはラーメン激戦区である京都においても変わりはしない。無難においしいと分かっている一風堂にて、いつもと変わらないメニューを頼む(ちなみにわたしは赤丸派)。うん、ふつうにおいしい。新しい刺激などは全くないが、思っていた通りのおいしさ。これを待っていたのだよ。ありがとう一風堂、ありがとうチェーン店の全国いたるところでも変わらぬクオリティ。

 

お昼ご飯を食べながら行くところを決めようと言っていたが、もちろん決まるわけなどなく、お腹がいっぱいになり一風堂を出る。どうする?なあ?と再び始まる不毛な会話。そして、なんやかんやあって最終的に目指すことになったのは、THEド定番の清水寺であった。ここでも発揮される我々のチェーン店指向。正直清水寺は今まで6回ぐらい行っている。もう行き尽くしている。けれども、一番京都っぽい京都を感じることができるのもまた、清水寺なのである。我々は安定した京都感を求めている。よくある京都感が欲しいのだ。京都観光は、清水寺周辺と嵐山を交互に行くことで十分に満足してしまう。

 

ということで、そうと決まれば早速清水寺へ。まずは、地下鉄の四条駅で降りて歩いて八坂神社を目指す。四条通は歩いているだけで楽しい。四条駅を降りてすぐは様々なお店が並んでおり、観光地というよりはショッピング街という雰囲気だ。しかし阪急河原町駅付近まで来ると鴨川が見えてきて、ああ京都に来たなあと実感することができる。ベッタベタな京都。八坂神社の姿が前方に見え始めたころには、心が弾んでいた。これが求めていた京都感よ。何回味わってもいい。

 

もう何回も写真に収めたであろう八坂神社の入り口を、再び三度撮影する。

 

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しかし実はここ、正門ではないらしい。ここは西楼門であり、正門はこちら側だ。

 

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なので、西楼門側から参拝するのは正しくない。しかしまあそんなことは気にせずに西楼門から参ろうではないか。そして正門から出ようではないか。そのほうが清水寺への動線が確保できるのだ。信仰心よりも観光しやすさを選択するのが我々なのだ。この日、八坂神社の境内には屋台が出店されており、たい焼きを買ってほおばった。予想外に餡が少なかったけれどおいしかったです。そういうときもあるよね。

 

八坂神社を正門から出たのちに、法観寺の五重塔が見える、これまたベッタベタのルートを通って清水寺を目指す。

 

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これまた何回歩いてもいい。そして産寧坂もとい三年坂を通って清水寺に到着。

 

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参拝料を払い、もらえる入場券はしおりみたいでかわいい。春夏秋冬によって入場券の柄は変わっており、今回は冬バージョンをもらった。もう持っているけれどもね。そして、ただいま清水寺は本堂の屋根の葺き替え工事真っただ中。

 

www.kiyomizudera.or.jp

 

屋根の葺き替え工事はおよそ50年ぶりとのこと。流石の清水寺、今の時代でも木で足場が組まれている。すごい。

 

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足場は組まれているが、一応清水の舞台まで出ることはできる。

 

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清水の舞台から飛び降りるとはいうが、ここから飛び降りるなんてよっぽど蔀を信頼していたんだね。ユーチューバーとかに、怪我せん程度で本当に蔀で滑空ができるのかやってみてほしいわ。もちろん京都に来てチェーン店でお昼ご飯を済ませるような我々にそんな勇気はない。Let’s 検証、どなたかよろしくお願いします。清水寺を出た後は、松原通にて八ッ橋をこれでもかと試食する。温かいお茶をもらえるため、冷えた体があったまる。落ち着きました。そして完全なる冷やかしとして試食だけをして、商品は買わずにお店を後にする。申し訳ない。京都で食べる八ッ橋と家に持って帰って食べる八ッ橋では、なにかが決定的に違うのだ。家で食べる八ッ橋は何かが足りない。あれはなんなのだろう。そして八ッ橋は圧倒的にニッキ派です。

 

京都観光、やっぱり祇園周辺は何回訪れてもいいですね。安定感が違います。辺りが暗くなってきてからの祇園の雰囲気も最高でした。観光が終わったあとは、ファミレスでゆっくり晩ごはんを食べました。そうです、またもやチェーン店です。もうどうしようもないのです。そんな予定調和だらけの一日でございました。わたしはおそらく、今後も清水の舞台から飛び降りるようなことはないでしょうと、再認いたしました。