最近は朝起きるたびに大谷翔平がホームランを打っている。今日は1日に2本もホームランを打っていて、今季、誰よりも早く30号に到達した。
NUMBER 30. pic.twitter.com/CjUX8ZUAQb
— MLB (@MLB) 2021年7月3日
大谷を見て、ホームラン王を争う選手はこんなペースでホームランを打つんだということを知る。松井秀喜のメジャー最高ホームラン数は31本だそうで、大谷はオールスターが始まる前に30本に到達した。それが本当にどれぐらい凄いことなのかの具体性が自分には分かっていない気がするが、なんか凄くてヤバいんだなということはめちゃくちゃ感じるし、最近は活躍のニュースを見るのが楽しみでもある。マー君がメジャーに挑戦した1年目、怪我をするまで毎週のように勝ち続けていたころも登板が楽しみだったことを思い出す。バイト先の普段はほとんど喋らない無口な先輩は、マー君が活躍したときだけ「マー君また勝ったな。ヤバいな」と話しかけてきた。おれたちの唯一の会話のネタ、マー君の活躍。イチローは引退するときにインタビューで、大谷に関して世界一の選手にならなきゃいけないと言っていた。それを聞いてこんなことを言うイチローも、こんなことをイチローに言わせる大谷もどっちもカッケェ・・・と勝手に興奮したけれど、実際にはそれをなんだか漫画の熱いシーンぐらいの感じにしか捉えていなくて、何様やねんって話ではあるが、まさかイチローの言う通り、大谷が本当の本当に世界一のホームラン王になれるかもしれないぐらいの選手だとは思えてもいなかった。
イチローに加えて、大谷に惚れ込んで日本で二刀流で活躍できるように環境を整えた栗山監督のことなどを思うと、大谷は分かる人には分かると言うか、絶対に凄い選手になると信じられる人には信じられるくらい本当にヤバい選手なんだろう。そんな二刀流で活躍する大谷を見て、おれも部活やってるときのほうが勉強に集中できてた気がするなあ、と自分のしょうもない、めちゃくちゃスケールの小さいことに当てはめた小学生の読書感想文みたいなことを思った。
自分は野球がめちゃくちゃ好きってわけではないし、贔屓の球団も特にはないけれど、毎年1、2回ぐらいは野球好きの友人に誘われて球場に足を運んでいた。それがまあコロナになって去年は一度も行けなかったわけである。Twitterで、球場で観戦している人が撮影した大谷翔平のホームランの動画を見ていると、野球を観に行きたい気持ちがムクムクと湧いてくる。バッターがボールを打ち返した瞬間に「えっ!?」と予感を感じ、その球を目で追い、ときには見失ったりしながら、球場全体から湧いてくる歓声を聞いてホームランであることを実感するあの感覚。今日のエンゼルスの試合の、大谷のホームランの軌道を追いかけてスタンドに入ったのを見たあとに、周囲の人の方を向いて「ヤバいな」って言い合ってる観客や、サヨナラを打ったウォルシュをみんなで取り囲んでハシャいだりしている選手たちを見ていると、まさにこれこそ「喜びを他の誰かと分かり合う!それだけがこの世の中を熱くする!」ってやつやなと感じる。
WALK IT OFF WALSHY‼️#WeBelieve I @Angels pic.twitter.com/ebAWQIx6fT
— Bally Sports West (@BallySportWest) 2021年7月3日
#29 FOR OHTANI!!! @Angels pic.twitter.com/We5n8d4q6h
— Romo (@Romox9) 2021年7月3日
まあ実際に球場で知らない人からハイタッチを求められると恥ずかしくなって照れてしまうんだけれど。
大谷すげぇなとか思いながら、YahooのスポナビでMLBの色んなデータを眺めていると、タティスJr.やらゲレーロJr.やらのダブルJr.も凄いし、横浜にいたグリエルとかも結構いい成績を残していて、野球が素人にも人気なのは他のスポーツよりも指標が細かく沢山あって、成績を定量的に比較しやすいからかもしれないと思った。自分も野球好きの友人たちの会話を聞いていて、OPSが一体何を意味するのかは全く理解していないけれど、なんとなく1.000以上あると凄いんだなという雰囲気を察し、実際にOPSが1.000以上の選手を見れば、コイツすごいやん、だなんて一丁前に思っちゃったりする。あれ、野球やってた人とかって素人がプロ野球の采配に色々言ってんのどう思ってるんだろうか。ちょっとイラついたりしてるんだろうか。
ほんでもって、タティスJr.の名前を聞いたときに、略すとしたらタティジュニやな、なんてことを考え、Twitterですでにそう呼んでる人はいるんだろうかと調べた。タティジュニは初めて調べた時点では3人ぐらいしか呼んでなくて、今でもまだ6人くらいだった。でもこれはTwitter上の人数なだけで、実際の世の中にはもっといるんだろうよ。アメリカ人もタティジュニって呼んだりするんだろうか。でもゲレーロJr.はゲレジュニって感じじゃないんよ。やっぱこの、タティジュニのティの感じがいいと言うか、ティがあってこそと言うか。自分はこんなふうに、この言葉ってすでに誰か言ってんのだろうか?とTwitterで検索することがあるのだが(自分はと言うか、結構な人がやってるとは思うが)、そうすると大概誰かがすでに言っていて、でもそれが少人数だったりすると、勝手にその人たちに向かって心の中で『やっぱそう言うよなあ』なんて言葉をかけたりする。でも、やっぱりゲレジュニはなんか違うで。ホンマに。