牛車で往く

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Don't Cryって思うとき

今さらになってようやく金木犀の存在をちゃんと認識した。なんだか秋になって甘ったるい匂いがたまにしてくるなあ、もしかしてこれがかの有名な金木犀の香りとやらか?と思い、金木犀とは一体どんな花なんだと調べてみた。そうするとオレンジ色の小さな花の画像が出てきて、まずはその姿形を頭に入れておくことにした。そうして次の日、会社へと向かう通勤経路にネットで見たその花が咲いているのを見つけ、その近くを通るときにあの甘ったるい匂いがしてきて、そのとき初めて名前と姿と匂いが結びついた。自分は秋になってその匂いを嗅ぐたびにそんなに好きじゃないなと思っていて、それが金木犀だった。そんな金木犀の花は雨が降った次の日にすべて洗い流されていて、落ちた花は縁石に堰き止められて道路脇に溜まっていた。桜などでもそうだが、花は散ると途端に汚く見えてきてしまう。花が全て落ちて葉だけになった金木犀を改めて見ると、今まで花がどこについていたのかが全く分からない。数日経つと、地面に落ちている金木犀の花はオレンジ色から褐色へとくすんでいた。


金木犀からはバンドのキンモクセイを思い出す。「二人のアカボシ」とか、あたしンちのエンディング曲になっていた「さらば」とか。

 


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アニメソングといえば、いま自分たちの世代でカラオケに行くと高確率で誰かがデジモンの主題歌だった「Butter-Fly」を歌うのだけれど、いざ小学生当時を振り返ってみると、自分はデジモンカードダスを夢中になって集めていたが、周りに集めている友だちはあんまりいなくて、対戦したくてもできる相手が全然いなかった。自分は結構デジモンにハマっていて、カード以外にもおもちゃとしてデジヴァイスからディーターミナル、テイマーズのカードを横に付いている溝にシャッとするやつまで持っていたのだけれど、それを持っている友だちもあまりいなかった。大人になって、というか、高校生になったぐらいから「Butter-Fly」がカラオケで歌われたり、文化祭のバンドで演奏されたりするのをやたらと聴くようになったけれど、当時はホンマにそこまでデジモンって流行ってたか?と、自分の経験から思ってしまう。とはいえ自分は自分で、おジャ魔女どれみなんか小学生のころには全然好きじゃなくてほとんど見ていなかったのに、大人になったいま「おジャ魔女カーニバル」を聴くと、イントロで最高すぎ!ってなるからそういうもんかとも思う。小学生のころによく聴いていたアニメソングはワンピースとドラゴンボールのもので、その二つはビデオ屋でCDを借りてよく聴いていた(当時はTSUTAYAもまだ全然なかった気がする)。

 

 

ドラゴンボールでは劇場版の悟飯が歌う「ピッコロさんだ〜いすき」という曲になぜかハマっていた。プレステ2のゲーム「ドラゴンボールZ3」のオープニングアニメもめっちゃくちゃカッコ良かった。「俺はとことん止まらない‼︎」ってやつ。ワンピースのオープニングにはいい曲が多くて、自分は中でも「Believe」が一番好きだった。アニメでオープニングが流れるときの「うんちゃらかんちゃら……世はまさに大海賊時代!」っていうナレーションを全部言える友だちがいて、普通に憧れた。NARUTOの、再不斬の術を写輪眼でコピーしたカカシの水遁・大瀑布の術の印を全て結べる友達もいた。こっちは覚えてないから見せられても合ってるのか分からなかった。自分はもっと簡単な簡易版の火遁・豪火球の術(馬!虎ァ!!の二つだけのやつ)と千鳥ぐらいしか結べなかったけれど、それでも必死になって覚えようとした。遠足のバスの中でワンピースの映画を見ることになって、ルフィが悪者に踏みつけられたおでんを拾って食べるシーンで隣の席の友だちがゲボを吐いた。後で聞くと、そのシーンを見て落ちたものを食べるってことをリアルに想像しすぎて気分が悪くなったらしい。あのころおれたちはマジだったって本当にそう思う。


金木犀は散ったけれど、イチョウの木の葉はこれからといった様子で、すでに黄色になりきっているものや、緑色から黄色へと変わろうとしている途中のものなど様々。それを見てなんだかバナナが熟していく過程みたいだなと思う。そう思ってなんとなく調べてみると、イチョウの葉とバナナの皮が緑色から黄色に変化する原理は同じようだった。イチョウの葉とバナナの皮、そのどちらにもクロロフィルという緑色の色素とカロテノイドという黄色の色素が含まれていて、普段は比率の大きいクロロフィルが分解されて少なくなるとカロテノイド由来の黄色が目立ってくるようになるらしい。立ち並ぶイチョウの木の中でも、おそらく緑色から黄色になったばかり、もしくは少しだけ緑色を残しているのだろうか、そんなタイミングのものが透き通った黄色をしていて一番綺麗に見える。もう少しクロロフィルの分解が進めば色味の強い黄色になってしまい、それに伴ってその透明感も失われてしまうのだろう。そして、そんなすぐに忘れてしまいそうなクロロフィルやらカロテノイドやらといったものたちのバランスによって色づいたイチョウの葉の黄色を見て、自分は安室奈美恵の「Baby Don't Cry」のMVを思い出すのだった。

 


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Bメロからサビにかけてのメロディの素晴らしさよ。Don't Cry繋がりで、寒くなってくると無性にSUEMITSU & THE SUEMITHの「Boyz, Boy Don't Cry」が聴きたくなる。

 

 

それにしても、Don't Cry、Don't Cryとは言うけれど、そないに人は泣くのかえ。ほんでどんだけ泣いてほしくないねん。この前の探偵ナイトスクープで、小学生の女の子がお母さんの肩こりをどうにかしたくてプロにマッサージを学び、その成果をお母さんに披露して、お母さんが気持ちよかった、ありがとう、と言うと、その言葉を聞いた女の子は泣き出してしまっていた。

 

 

あのときはDon't Cryと思った。自分もDon't Cryと思ってました。