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マネーボール / マネームーン

最終的にトリプルスリーを達成するなど大谷すげえなあと最近野球が面白いので、映画「マネーボール」を見た。

 

 

プレーオフを勝ちきれなかったアスレチックスのGMが、来季こそはとデータ野球を推し進めた改革に取り組むワンシーズンの実話を基にした映画。今シーズンの大谷の活躍も相まって、現実面白いやんって思った(映画のほうは多少の脚色があろうが)。今や聞きなれたOPSやらWHIPやらといったセイバーメトリクスの指標も(聞きなれただけでちゃんとした定義は正直分かっていない)この映画の当時は珍しいものであり、これらの指標を基にした選手の評価はそう簡単には球団関係者に受け入れられなかったようである。それが2001年って、野球は結構前からデータであれこれ語っている印象があったが、そういうことをやり始めたのも意外と最近なんだということを知る。データを基に評価した結果、成績の劣る選手に解雇を宣告するシーンでは一見非情なように思えるけれど、逆にデータを指標としていなかったころに、そのせいで本当は優れた素質をもっているのに、勝ち星やホームランなどの分かりやすい結果が伴わなかったがために評価されなかった選手がいた可能性も考えられるわけで、なぜかそこから自分は、サブスクに追いやられたTSUTAYAがなくなってきて寂しいとか言ってるけれど、TSUTAYAはTSUTAYAで過去においては個人のレンタルビデオ店を追いやった側であり、レンタルビデオ店はレンタルビデオ店でそうしてレンタルビデオを普及させたことでビデオ単体の売上に影響を与えたという同じような過去の流れがあったんだという思考に至った。そしてそこでバンプの「カルマ」の歌詞を思い出したりした。


BUMP OF CHICKEN『カルマ』

 

久しぶりにバンプを聴くと、懐かしさとかとは関係なく良いなと思った。普通に歌詞が良い。「プラネタリウム」とか「supernova」とか「HAPPY」とか。「ユグドラシル」から「orbital period」が出るまで首を長くして待っていた当時の3年間のことを思うと、今の3年間は本当にあっという間だと思う。

 

話を元に戻して、「マネーボール」を見ていたら、ダルビッシュが自分の投球練習の映像を見ながら解説する動画を思い出した。

 


伊藤智仁さんのスライダー試し投げしたらマジで使えるかもしれないブルペン解説動画ラプソードデータ付き。

 

これだけデータで投げた球がどんなものだったのかが分かると、投げ方を変えたときのアウトプットとしての変化が分かりやすくて楽しそうだと思った。言葉と体の動かし方の関係(言葉が体の動きに与える影響)とか、プロはすごい意識してるんだなということも思い知らされる。別にちゃんとこと細かく動作を説明しなければならないというわけではなく、「大きく」を「遅い」という表現に変えることでその言葉と動作が結びつき、「遅い」を意識すれば引っ掛けない投げ方が呼び起こされるのだろう。運動するときに体のどこを動かすのかって意識。野球の上手かった友人に野球の何かしらの腕を使った動作の際、あんまり関係なさそうな広背筋を意識しながら動いたほうが、広背筋は大きい筋肉だから意外とパワーが出せると教えてもらったことがある。それがバットを振るときか球を投げるときかは覚えていないが、そういう体への意識について教えてもらったことは覚えていて、自分はそういう頭を使って練習をし、そうしてスポーツが上手い人を本当にカッコいいと思う。「マネーボール」、あとは単純にセリフも良かった。

 

それから「未知との遭遇」を見た。

 

未知との遭遇 ファイナル・カット版

未知との遭遇 ファイナル・カット版

  • リチャード・ドレイファス
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特に印象に残ったシーンなどはないのだけれど、なぜか最後のほうの宇宙人と出会うシーンは感動した。単純に音楽が良かったからかもしれない。スピルバーグの描く宇宙はだいぶファンタジー寄りで、そう思うとスタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」は本当に宇宙っていう空間の感じを描こうとしていたんだと思える。宇宙に浮かぶ宇宙船の、本当に宇宙に浮かんでいる宇宙船って感じ。宇宙といえば、この前放送されていたytv漫才新人賞で、ぐろうが漫才において月の土地が3,000円弱ぐらいで買えると言っていて、今や月も地球の経済圏内ってわけですか(米より高いとか円高ムン安ですか?ってツッコミめっちゃ面白かった)。ていうか何勝手に月の土地売ってんねんとも思う。月の土地を販売しているルナエンバシーとかいう会社の日本の代理店のページを覗いてみれば

月の土地を販売しているのは、アメリカ人のデニス・ホープ氏。 (現アメリカルナエンバシー社CEO)
同氏は「月は誰のものか?」という疑問を持ち、法律を徹底的に調べました。すると、世界に宇宙に関する法律は1967年に発効した宇宙条約しかないことがわかりました。
この宇宙条約では、国家が所有することを禁止しているが、個人が所有してはならないということは言及されていなかったのです。
この盲点を突いて合法的に月を販売しようと考えた同氏は、1980年にサンフランシスコの行政機関に出頭し所有権の申し立てを行ったところ、正式にこの申し立ては受理されました。
これを受けて同氏は、念のため月の権利宣言書を作成、国連、アメリカ合衆国政府、旧ソビエト連邦にこれを提出。
この宣言書に対しての異議申し立て等が無かった為、LunarEmbassy.LLC(ルナ・エンバシー社:ネバダ州)を設立、
月の土地を販売し、権利書を発行するという「地球圏外の不動産業」を開始しました。

月の土地って?|ルナエンバシージャパン

などと書かれていて、アメリカ人ってそういうとこあるよなと思った(あんまり好きじゃない。盲点突くな。あと「地球圏外の不動産業」とかいう言い回しも面白くない)。お客様の声に「月の土地を買えるなんてロマンチック」なんてコメントがあるけれど、月に対して抱くロマンチックさって土地を買うとかそういうことから逸脱してるからこそのロマンチックさじゃないん?って思いますけどね。よう分かりません。なんか月の土地の値段が安いのも腹立ってきたな。誰でも買えますよってお手頃感出してるけど、そもそも何勝手に販売してんねん。せめて自分の足で月の地面踏んでからにせえよ、デニス・ホープさんよぉ、なんてふうに思っていたら、Wikipediaの「ルナエンバシー」のページにある「法的な位置づけ」という項目に、『(占有していないから)所有権を認められる可能性はない』という旨の記載があり、そりゃあそうよなと思って改めてルナエンバシージャパンのページに訪れてみると、ルナエンバシーサイドはルナエンバシーサイドで月の土地の販売は違法じゃないとなにやら理屈をこね回していた。

 

faq.lunarembassy.jp

 

おれらが間に立たなけりゃあ、マネーボールと化したメジャーリーグみたく月は金持ちのもんになっちまうぜってな感じで、みんなのため感すら出してきているのにイラっとする。月に油田があった場合に法律のせいで採掘できないのは公共の利益に反しますとか言ってるやつが、月のロマンどうこうを本気で言っているようには思えない、商売としか思えない。おれはぐろうのツッコミを支持します。いっそのこと開き直って、ロマンうんぬんとか言わずに月に資源があったときのために、みんなのお金の問題のためにやってますと言ってほしい。とか思いながらホームページを読みつつ冷静になってみれば、そもそもそんなにロマンうんぬんなどとは言っていない気がしてきた。ロマンチックなどとはしゃいでいるのは、購入した客たちのほう。いやでも上のリンクの「月の土地に権利について」のページにおける第7段落を読むとやっぱり洒落臭い。金取んな、指揮採んな。あそこの土地は知らんやつらに勝手にコントロールされてるんやって思うと、夜空に浮かぶ月を見てもロマンが薄れる。