牛車で往く

カルピスソーダ飲んで、カルピスゼリー食べて、カルピスアイスバーかじって、気づけばカルピス三昧

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愛内里菜は吉野家とは逆

なんつうか、ブログを書いていたら途中で話が脱線するようなことが頭に浮かんで、でも流れが悪くなるから結局書かずじまいで終わるってことがたまにある。ってな感じで書かずじまいだったことを、暇なときに自分のブログを読み返していたら思い出す。デジモンアドベンチャーについて書いたときには、確かデジモンの舞台は光が丘って団地で、この光が丘という字面を他でも見たなと思い、それがayU tokiOの「恋する団地」のMVってことに気づいた。

 


ayU tokiO「恋する団地」MV

 

光にあふれた丘、光が丘ってか。それからM-1グランプリ2024について書いたときには、当日のテレビ放送でやたらと生茶のCMが流れてきて、そこで初めてBialystocksの「差し色」を良い曲だなと知り、それから「差し色」のボーカルの歌声とエレキベースかなにかのミョンミョンいう音から、Sodapopの「ビーチテニス」を思い出して似てんなあって思った。

 


Bialystocks - 差し色【Music Video】

 

 

こういう連想による脱線を実際の会話中に挟み込んでいったら鬱陶しいんやろうなと思うけど、仲の良い人相手だったらその関係性に甘えてガンガン話を脱線させてしまう。ってことについて考えていたら、身の回りに自分みたいに話を脱線させてくる人は全くいないことに気づき、やっぱりこれは相当鬱陶しい行為なんじゃないかと思えてきたから、これから現実世界では控えたほうがいいかも、そうかも。バーチャル世界ではまあいいか。こういう連想したことを書かずにおれなかったのがニコルソン・ベイカーの「中二階」だと思うんだけれど、あの小説には大きな物語こそないが一応語っている流れの本筋みたいなものはあって、その途中で挟まれる注釈は読みにくいっちゃあ読みにくいもんだから、最初は注釈をすべて無視して読んでもいいんじゃないかと思う。「中二階」を読み始めたころには注釈にぶつかって脱線するたびに、本筋を読んでいたころに生まれつつあったリズムが失われる感じがあって、何度も途中で飽きて読むのをやめた。でもたまたま調子がいい日にすらすら読めて、第五章あたりからぐんぐん良くなっていってハマることができた。「中二階」の良さは、注釈があるという変わったスタイルの面白さにあるのではなくて(引きにはなるが)、細かい描写を読んでいるうちに生まれてくる、書かれていることの奥深くまでぐんぐん入っていく感覚の気持ちよさにあると自分は思っていて、その証拠に別に注釈のない同じ作者の「室温」でも同様の気持ちよさが感じられる。

 

玉ねぎを買ったときの料理のレパートリーのひとつとして牛丼があるのだが、自分で作ったものを食べるたびに吉野家の味とは違うって感想が頭によぎるから、ついに牛肉味だしの素であるダシダを買った。吉野家の牛丼を再現したレシピを調べたときに結構な頻度で出てくるダシダを、これまでは牛丼以外の料理には使いようがなさそうという理由と、どこで手に入るのか分からないという理由で敬遠していたところ、近所のスーパーに韓国コーナーなるものが誕生し、そこに置かれているのが目に入ったがために買ってしまった。ということで三日連続でそれぞれ違う再現レシピをもとに牛丼を作ってみたのだが、確かにこれまでのダシダなしのころに比べると確実に吉野家の牛丼に近づいたものの、何かが決定的に欠けたものしか出来上がらない。その欠けているものが分からない。それとも反対に余計なものでもあるのか。欠けているもしくは余計なのが、調味料なのか調理時間なのかも判然としない。一回確認するかと吉野家に行って牛丼を食べたら圧倒的に美味しく、そのまま目の前に理想形があったから、完成されている......という感想を抱いた。吉野家の牛丼と自分の作る牛丼の違いを知るためのヒントを得るべく吉野屋ホームページを訪ね、牛丼のアレルギー物質一覧表を眺めたところ、牛肉・大豆・りんご・ゼラチンの欄にチェックが入っていた。牛肉は牛肉、大豆は醤油。りんご? りんご使ってんの? 何に? どうやって? あれか、なんかお肉を柔らかくする的な使い方か。じゃあ味にはあんまり関係ないか。でも焼肉のタレ的な使い方の可能性もあるな。でもリンゴっぽい味はせん気がする。とか考えてるうちに、もう吉野家で食べたほうが早い、なんならスーパーで手に入る牛肉の値段を考えたら、早くて安くて美味しいまであるといった結論に至った。これが280円で食べられていた時代があるなんて、とかベッタベタなことを思う。そういえばアメリカで狂牛病が問題になって豚丼しか食べれんときがあったなあとか思い色々調べ、気づいたら吉野家HPの吉野家の歴史のページに流れ着いた。昭和のころに掲げていたキャッチコピー「早い、うまい、安い」の順番を、紆余曲折あった末に「うまさ」を重視したことを伝えるため「うまい、はやい、やすい」に変更した歴史があるそうで、別にそんなとこまでこっちは気にしてないというか、ほんなら上で自分が順番も何も考えずに「早くて安くて美味しい」って書いたのは申し訳ない、潜在的に三要素の中で一番「美味しい」が薄いと思っていたから末席に据えたというわけなんでしょうか。でも最後に置いた方が一番重視してるみたいな見方もできるんじゃない? 逆にな、逆に。愛内里菜も恋はスリル、ショック、サスペンスのうち、サスペンスを強調したくて一番後ろに置いてるんじゃないかと自分はにらんでいますよ(全部並列ですか?)。ほんで吉野家の歴史2014年の欄に

よりうまい牛丼を目指して、牛肉の熟成期間を延長。長く熟成することにより、たんぱく質が分解されてうまみ成分であるアミノ酸に変化し、まろやかで、肉本来の香りや味わいを感じられるようになった。たれは、ワインや生姜などの素材と配合を見直し、味と品質を向上。

吉野家の歴史 人々のライフスタイルの広がりに応じて 2003年〜 | 吉野家公式ホームページ

との記載があり、牛肉を熟成させているから熟成なしで再現するにはダシダがいるんだとか、ワインと生姜は一切使ってなかったとかヒントが得られたが、得られたところでこれからも料理にワインなんかは使わない。自分が完全に再現できない、しようとはしないことが確定したが、それでも吉野家再現レシピを探し続けていると、家庭での再現を試みている数多くの人の中でも、この人は異常だという人がいた。

 


吉野家の牛丼完全再現への道

 

この動画ではリンゴがどのようにして含まれているなどといった謎を一気に解明するほど詳細な分析がなされている。完結編まである動画を見て、ダシダを使う程度では完全に再現するのは到底無理なことが分かり、吉野家に行った方が早いという自分の下した結論により自信が出た。