牛車で往く

レヴァンドフスキと佐々木蔵之介ちょっとだけ似てる

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唯一

キングオブコント2025を見た。リアルタイムで見れる感じだったけれど、ご飯を作ったりしたから全組をちゃんと通しては見れず、いくつかはTVerであとから見た。個人的に好きだったのはレインボーの1本目で、審査員の中ではかまいたちの山内が特に高い点数をつけており、多分関西人好みのネタなんだろうと自分のことも踏まえて思った。女芸人の服装と髪形からはカーネーションの吉田さんを思い浮かべずにはいられなかった。吉田さんはだいぶ面白いと思うから、そんなルートがあるのか知らないけれど、チャンスの時間きっかけでもうちょっと売れてほしい。もうちょっと売れてほしい芸人なんて人それぞれいっぱいいるし、それは芸人に限らず他のあらゆるジャンルのものでもそうで、なんなら政策やらも人それぞれ重視してるものは違うしって、なんとなく勢いでこんなことを書いたけれど、特に言いたいことはないとここまで書いてから気づいた。や団の2本目のただただ口が悪い大将のネタも面白くて、これまで特段や団のネタが面白いと思ったことはなかったところを、これまたチャンスの時間でロングサイズ伊藤のキャラがなんとなく分かってきて、そのキャラの把握込みの状態で見たからこれまでと違って笑えるようになった。これがニンってやつですか。じゃあニンとか関係なく笑かせるのが一番最強ですか。どうなんですか。おいでやす小田が、ピン芸人のころにはそんなに人気がなかったのに、こがけんとコンビを組んでM1に出たらそのコンビ、ペアって関係性が手伝って急に人気が出だしたみたいなことを過去に言っていて、まあ仲良いっていう関係性に応援したくなる気持ちは分かるから、そういう関係性もニンってやつに関わってくるんでしょうか。年取って顔が穏やかになって人気出るとか、結婚して家庭を持ったことによる安心感で人気が出るとか、芸人が売れるには面白さ以外にも色んな要因が影響している。

 

ジャンプで連載しているカグラバチが面白い。カッコいい構図のコマが所々で出てくるのが良い。これまたチェンソーマンを読んだときにも思った、映画をそんなに見てきたわけじゃないけど映画っぽいってことを思った。冨樫がハンターハンターの0巻か何かで、漫画家は映画をいっぱい見たほうがいいみたいなことを言っていた記憶があるが、あれはセリフ関連のアドバイスだった気がする。NHKの漫勉でも映画を流しながら作業をしている漫画家がちらほらいた気がするし、漫画家は映画をたくさん見ているもんなんでしょうか。カグラバチのエレベーター越しだったり、ホテルのドア越しだったりの居合い合戦がカッコよくて、そういうシチュエーションを描くっていう快感について考える。ベタにエレベーターってことから北野武の「ソナチネ」のエレベーターのシーンを思い出したけれど、あれも良いシチュエーションのシーンで、思い出しただけでもたまらなくカッコいいって興奮が身体に蘇ってくる。下りのエレベーターの中、一度階に止まったところで開いたドアから差し込んでくる光。再び動き出したエレベーターがまた別の階に止まったときに、敵対関係のものが乗り込んできたことにお互いすぐには気づかず、気づいた村川がいきなり襲えばいいところを、あえて気づかれるように「高橋」って呼ぶ、それがカッコいい。そっちのほうが印象的なシーンになるからそうしたっていう感じがある。友達に高橋がおったら絶対に真似するほどカッコいいのに、友達に高橋がいない。まあなんせそういう頭の中にあるグッとくるシチュエーションの再現。例えば部活の大会のある日の朝はなんだか空気が澄んでいる気がするとかにグッとくるのは分かるんだけれど、現実のそういった瞬間はSNSで色んな人に言われることによってもはやあるあるに堕ちており、共感されるたびに感動は錆びていくように思える。それに対して、今の気分では映画のまだ誰も演出していないシチュエーションのオリジナリティほうに魅力を感じ、それがフィクションの醍醐味だと思う。カグラバチの居合を受け止めてホテルの一室から飛び出したシーンで、自分はなぜか尾田栄一郎の初期作品集「WANTED!」に収録されていた漫画の隕石がビルに落ちてくるシーンと、それを描きたかったっていう尾田っちのコメントを思い出した。ソナチネを思い出したことで、殺し屋系の漫画は静と動みたいなシチュエーションを描きやすい設定のように思えてきて、さらに自分はファンタジーの世界よりも現実に近い世界観で描かれるほうが好きなのもあるから、何勝手なこと言うてんねんって話ですけど、カグラバチの作者にはカグラバチが終わった次は殺し屋漫画を描いて欲しい。


BOSSのイタリアーノのCMの安藤サクラの「こっちで良かったんだよ」って言い方が良い。

 


クラフトボス 甘くないイタリアーノ『宇宙人ジョーンズ・ある日のおつかい』篇

 

でも現実で上司だったとしたら、「クラフトボスのイタリアーノ買ってきて」って明確に指示してほしい。とかたかがCMなのに考えなくてもいいことを考えてしまうから仕事はノイズ。自分はカフェオレやミルクティーが好きなんだけれど、飲むとお腹が張って気分が悪くなることがある。それが分かってんのに飲んで、お腹が張って気持ち悪くなって、これまたパンパンにお腹が張った不快感を忘れて、なんとなく午後の紅茶より紅茶花伝のほうが美味しい気がするっつってスーパーの棚からペットボトルを手に取る。ほんでまた気持ち悪くなって、今度こそ本当に飲むのを止めると決心して、本当にそれ以来しばらく飲んでいない。強い気持ちで飲んでいない。おそらく原因は牛乳にふくまれる乳糖を分解する酵素が自分の体には不足しているから。子どものころは大丈夫だったのに大人になってから無理になったのも、大人になると分解酵素の分泌量が減少するからで、でもシチューとか食べられるけどなと思えば、体温に近いほうが酵素の活性が上がるから温かいものは大丈夫なことがあるらしく、へぇ~って久しぶりにいきものがかりの「ホットミルク」を聴いた。

 

www.nagano.med.or.jp

 

朝起きてテレビを点けて、なんかやってないかとザッピングしていると、おっ、ドジャースの試合やってるやんってとりあえずチャンネルをそのままにし、なにやら大谷翔平が先発で、1打席目に追い込まれて三振かぁ?とか思っていたらホームランを打って、そしたらピッチングも調子が良さそうでって見続けていたらあまりにすごすぎて最後まで試合を見た。おなかが空いていたのに目を離せなかった。唯一無二の存在。この惑星で最も偉大な選手。宇宙人ジョーンズでもないのにこの惑星と捉えるアメリカ人のスケール感。アメリカは日本よりも宇宙が近い。