牛車で往く

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天狗の住む山、鞍馬山のくらま温泉への日帰り旅行

めちゃくちゃ寒い。だから温泉に行こう。ということで、くらま温泉に行った。

 

www.kurama-onsen.co.jp

 

くらま温泉のホームページ、もうちょっとクオリティを上げられないんだろうか。そこら辺の公立高校のホームページクラスのクオリティしかない。まあいいか。

 

叡山電鉄、出町柳駅から電車に乗り鞍馬駅に向かう。そのときに乗ったのが「きらら」という列車だったのだが、この電車が良かった。きららは2両編成のワンマン列車で、座席の一部が車窓の方向に向いている。そのため、車窓の景色を正面に見ながら電車に乗ることが出来るのだ。

 

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わたしは鞍馬方面に向かって左側の車窓を観れる席に座ったのだが、まあ見えるのは軒先につぐ軒先。今度乗る機会があれば、右側に座ってみたいです。そして市原駅あたりから山に入っていくのだが、山ではものすごく多くの木が倒れていた。というのも、鞍馬での今年の台風21号による被害は尋常ではなかったようで、叡山電鉄の貴船口駅から鞍馬駅までの区間は、台風直撃から1ヶ月以上にもわたって運転休止状態となっていた。今回の観光でも、所々に台風被害の名残が見られた。

 

鞍馬駅に着くと、大きな天狗の顔面のモニュメントがわたしたちを出迎えてくれる。

 

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鼻をね、ワイヤーで折れないように支えられているのが何とも印象的。支えられているのに、支えられていることを微塵も感じさせないような、堂々とした面構え。勇ましい。なんでも、2017年の冬に天狗の鼻に雪が積もって折れてしまったようだ。

 

trafficnews.jp

 

何ともお茶目な。長い鼻を折られて、恥ずかしくて顔も真っ赤でございますな。でも凛々しさだけは失わない。なんと高潔な。そして天狗の絵文字ってあるんだね。👺。すげえ。"てんぐ"って打って変換したら出てくる。

 

まあ、そんな天狗ともお別れをし、鞍馬駅から歩いて3分ぐらいで着く鞍馬寺へ参拝に向かった。愛山費として300円を支払う。鞍馬寺はお寺なんだけれども、神社のような朱色の灯篭が美しい。

 

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京都市内の観光スポットと比較して人が少なく、かなり落ち着いて観ることが出来た。途中でロープウェイに乗り、本殿を目指す。ロープウェイからは、秋なら紅葉が綺麗であろうと思われる山並みの景色を観ることが出来た。山の頂上に向かう進行方向に対して、右側の席に座るのがオススメです。しかし、ここでも台風の被害による倒木が見られ、自然災害の恐ろしさを改めて感じた。木の肌とかも削れていて凄かった。

 

ロープウェイを降りると、しばらく石畳の敷き詰められた道が続く。ここでも灯篭が道なりに建てられており、神聖な雰囲気が感じられる。

 

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あとは空気が澄んでいる。なんといっても山の中であるから、空気が綺麗だ。しかし、その分肌寒い。道中には雪が積もっていた。とはいっても、基本的に歩く道は舗装されているので、全然しんどくはなかった。道のわきには、おそらく子どもが作ったであろう雪だるまが。ひとつだけムンクの「叫び」みたいな顔をした雪だるまがあってびっくりした。子どもって、ナチュラルに迫力のある絵とか作品を作るよな。ロバートの版画のコントを思い出す。子どものころは、雪が降ったらめちゃくちゃテンションが上がって、かまくら作りとか雪合戦ができるんじゃないかとワクワクした。そんなに積もる地方に住んでいなかったから、結局出来なかったけれど。大人になると、雪に触れることなんて冷たくて億劫になる。なんなら雪が降ったら、明日電車止まるんじゃないか、会社に行けないんじゃないかと心配になってしまう。社会的に慣らされるって悲しいことだなあと思ってしまいました。

 

そして、本殿金堂に到着し、お参りをする。

 

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本殿の右手側から中に入ることができ、お賽銭をして日ごろの感謝を伝える。本殿から貴船へと抜ける奥の院への道は、土砂崩れの影響で進むことが出来なかった。そのため、少し引き返して、由岐神社を経由して歩いて下山するルートへと進む。道中、木から蒸気が出ていて、ものすごく神秘的な雰囲気を感じた。

 

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前日に雨が降った冬の日に気圧が低い山でこそ見られる現象。ありがたや。そりゃ天狗もおるわっていうぐらいの雰囲気。

 

下山し、そのまま歩いて、くらま温泉へと向かう。駅から送迎バスが無料で出ているのだが、歩いても10分ちょっとで着くとのことだったので、歩いて向かうことにした。無事に10分ちょっとで着きました。

 

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左手に宿泊施設を備えた本館、右手に露天風呂がある「峰麓湯」の建物がそれぞれある。くらま温泉には2つの入浴コースがあり、それぞれ日帰りコースと露天風呂コースとなっている。

 

日帰りコース(大人2500円 子ども(4才から12才)1600円)

 ・本館大浴場と露天風呂「峰麓湯」の両方に入ることができる

 ・フェイスタオル、バスタオル、浴衣が無料で付いてくる

 ・本館2階の大広間で休憩することができる

 

露天風呂コース(大人1000円 子ども700円)

 ・露天風呂「峰麓湯」のみ入ることができる。

 ・シャワーあり

 ・フェイスタオル別売り(200円)

 ・バスタオレンタル(400円)

 ・浴衣貸し出しはなし 

 

本館大浴場にはシャンプーとリンスとボディソープ、露天風呂にはリンスインシャンプーとボディソープが備え付けられている。どちらにもドライヤー完備。

 

わたしは日帰りコースを選んだ。まずは本館大浴場へと向かう。入ると普通の大浴場。そんなスーパー銭湯みたいな色んな湯舟があるわけではなく、シンプルに大きな浴槽がひとつ。それとサウナがひとつ。普通の大浴場といえども、体を洗って湯船に浸かると、とても気持ちいい。おそらく観光客のほとんどは、露天風呂コースを選択しているので、本館大浴場には自分以外誰も入っていなかった。大きな浴槽を独り占めできる贅沢。わたしはサウナが苦手なのでスルーして露天風呂へと向かう。本館大浴場の脱衣所のロッカーに服と荷物を詰め込み、浴衣に着替える。露天風呂に入るには、いったん本館から外に出て、露天風呂専用の建物に行く必要がある。浴衣じゃあ、まあ寒いこと寒いこと。しかし、本館大浴場で温まった身体の熱が冷え切らないうちに、急いで向かえば何とかなる。

 

露天風呂の脱衣所はそのまま外にあるため、着替えているときはすでに寒い。着替えを置く場所は、無料のカゴと100円ロッカーのどちらもありました。急いで着替えてシャワーで体を流す。ここでわたしは、露天風呂に向かって左側のシャワーを使ったのだが、こっちは完全に外にあるため、めちゃくちゃ寒い。そして、帰るときに気づいたのだが、脱衣所から右側に進むと、そこだけドアの付いた室内で体を洗えるシャワールームがあった。こっちを選べば全然寒くなかったのに・・・。まあ気づかなかったのだから仕方がない。寒さに耐えながらシャワーを浴びて露天風呂に入る。すげえ気持ちいい。景色はそんなに綺麗なわけではないが、やっぱりこの解放感が最高だ。寒いから一生湯船から出れる気がしない。十分に露天風呂を堪能した後、着替えて再び本館へ戻る。

 

本館にある食事処で、ソフトクリームとコーヒー牛乳を味わい、2階の大広間へ行く。大広間はただの畳が敷いてある部屋であるが、ブランケットと座布団が無料で貸し出されており、寝っころがってゆっくりできる。30分ぐらい寝ました。なんて幸せな休日。大広間ではおっちゃんが何人か寝ていた。1階にあるマッサージチェアでは、外国人の観光客の方が気持ちよさそうにしていた。なんて平和なんだ、ここは。温泉は人を幸せにする。

 

くらま温泉はあんまり人が多くなくて、ゆっくりすることが出来た。観光客は、鞍馬駅のひとつ手前の貴船口駅でたくさん降りていた。天狗のモニュメントを見たら、家に帰ってロックマン&フォルテのテングマンを倒しに行きたくなりました。

 

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