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雨の横浜中華街はまさに北京ダックの世界観(神奈川旅行 1日目)

ゴールデンウィークの中盤に神奈川県へと2泊3日の旅行に行ってきました。

 

まず旅行前日。天気予報を調べてみると、前半の2日間は雨の予報。もうこの時点で少しテンションが下がってしまう。10連休のよりによって旅行に行く2日間がピンポイントで雨。何してくれてんねんお天道様。とはいっても天に唾を吐いたところで自分に返ってくるだけであるので、気持ちを切り替えて明日からの旅行に備える。旅行に出発する直前になると急に家にいたくなる気持ち、なんなんだろう。ちょっと前まであんなに楽しみであったのに、すごく家にいたい。

 

そして旅行1日目。目が覚めると雨は降っていなかった。どうやら関西の天気は曇りのようだ。早速スマホで神奈川県の天気予報を調べると午後から雨とのこと。どうあがいても雨は降ってしまうようだ。とりあえず新幹線に乗って新横浜へ。途中の駅から友達が乗車し、一緒にしゃべりながら目的地へと向かう。「新幹線よりも飛行機のほうが旅感がでるよな。」とか「荷物そんなにないのになんとなくキャリーバッグで来てもうたわ。おかげで中身スッカスカやのにかさばるわ。」とか、そんな話をしながら2時間ほどで新横浜へと到着した。

 

電車を乗り換えて赤レンガ倉庫へと向かう。ゴールデンウィークの期間中、赤レンガ倉庫にて開催されているドイツの春祭り「フリューリングスフェスト」に行く。

 

www.yokohama-akarenga.jp

 

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色んな出店が出ていて、そこでビールやらソーセージやらを買って食事を外で楽しむといったもの。天気は曇りだがまだ雨は降っていない。外に設営されているテーブルに座って、みんなで乾杯する。特別ビールが好きというわけではなく、昼間からビールを飲んでダラダラするということへの憧れが我々をフリューリングスフェストへと誘ったのだ。そして、個人的には最近読んでいたチャールズブコウスキーの小説「勝手に生きろ!」の影響も多大にある。

 

勝手に生きろ! (河出文庫)

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ああクズ人間になってしまいたいなんて、本当のクズ人間がどんなものかも知らずに思ってしまう。

 

それでも1時間ぐらい会話を楽しんでいると雨が降ってきてしまい、すぐさま赤レンガ倉庫内へと避難した。ゴールデンウィークということもあって、人がごった返していて自分もそんな大群の構成要員の一部であるにもかかわらず、棚に上げて「なんでこんなに人多いねん。家でじっとしとけよ。」だなんて思ってしまう。この日の天気は降ったり止んだりといった不安定なものであった。雨が止んだスキを狙って赤レンガ倉庫周辺を歩いて観光した。

 

赤レンガ倉庫の観光が終わると、横浜中華街へと場所を移動。

 

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細野晴臣がライブをした同發新館の外観をパシャリ。

 

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そういえばカネコアヤノもここでライブをしていたな。細野さんがライブをしたということで、ある種アーティストにとっては憧れの場所となっているのだろうか。アーティストでもなんでもないパンピーのわたしは写真を撮っただけでかなり興奮してしまったけれども。そして、今さらどうせなら晩御飯の予約を同發新館にしておけば良かったと後悔する。そうすれば中の様子も見れたのに。

 

予約している晩御飯までまだ時間があったので中華街をブラブラと歩いていると武器屋なるお店を見つけた。なんか急にRPGの世界っぽいなとワクワクしてきて、青龍刀や三節棍など中国っぽい武器が売っているんだろうかと気になり入ってみると、中国っぽい武器以外にも普通に銃とかも売られていた。幅広くやってますわ。らんまが履いているようなカンフーシューズなるものが1000円で売られており『おおっ』と少し心を揺さぶられてしまったが、勢いで買ってしまうほど若くもないので踏み止まることができた。小学生のころに宮島で木刀を買った子がいたことを思い出し、その子がその頃にここに修学旅行で来ていたとしたら、どの武器を選んでいたんだろうなんて考えてしまった。どの武器を選ぶにせよ、何かしらの武器を買うのは確実でしょうよ。

 

特に装備を整えることもなく武器屋を出ると、パラパラと雨が降っていた。雨の横浜中華街。これはまさしく細野さんの「北京ダック」の

 

横浜 光る街

雨が降る

まるで古い映画さ

"Singin' in the Rain"

雨男 唄う

 

といった歌詞のとおりではないかとひとり興奮する。

 

 

さらにはPANDA 1/2の「中華街ウキウキ通り」も思い出して、友達と一緒にいるけれど急激に音楽が聴きたくなってきた。

 


PANDA 1/2  / 「中華街ウキウキ通り」

 

ただ、『北京ダックの歌詞と一緒や!』と興奮したとはいえやっぱり雨はめんどくさい。ただでさえゴールデンウィークで人が多いのに、みんなが傘を差すと余計に窮屈になってしまう。晴れが一番だなあ。

 

18時になり、予約していた中華料理屋へ晩御飯を食べに行く。3000円で時間無制限食べ放題。北京ダックに小籠包、回鍋肉に青椒肉絲とモリモリ食べる。青島ビールも飲んでしまった。友達と円卓を囲みながら食べる中華は、とても美味しく幸せな気分になった。色んな料理をみんなで分けあえるところが中華のいいところであるなあとつくづく思う。

 

ご飯も食べ終わり外に出ると、空の色は真っ暗で夜になっていた。ベタではあるが、夜の中華街は雰囲気がいい。

 

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お腹もいっぱいになり、上機嫌で中華街を歩く。中華街を離れたあとは宿泊するホテルへと向かった。チェックインを済ませて部屋でゆっくりする。友達がお風呂に入っている隙に細野さんの「トロピカル・ダンディー」を聴く。

 

トロピカルダンディー(紙ジャケット仕様)

トロピカルダンディー(紙ジャケット仕様)

 

 

「HONEY MOON」を聴いているとなんとも言えない幸福感で満たされてしまった。

 

 

みんながお風呂に入ったあとはコンビニで買ってきたお酒を飲みながら談笑を楽しむ。『ああ、こういう時間が自分にとってはやっぱり必要だなあ』としみじみと思いました。まだ1日目が終わったばかりだけれども、あっという間であった。楽しい時間は一瞬で過ぎてしまうから、なんとかしてそんな時間にしがみつこうとして、なかなか寝ずに喋り続ける。こんな時間が一生続けばいいだなんて本当に思いますけれども、そうもいかないのが世知辛いところ。残り2日間も楽しみではあるが来てしまうと終わってしまうという複雑な思いを抱きながら眠りにつきました。