牛車で往く

日記や漫画・音楽などについて書いていきます 電車に乗ってるときなどの暇つぶしにでも読んでください

スポンサーリンク

ワールドトリガー25巻の感想とか

買うのを忘れていたワールドトリガーの最新巻を買って読んだのだけれど、これが面白くてワールドトリガー熱が再熱した。

 

 

遠征選抜試験の閉鎖環境試験編になってからというもの、トリガーを使ったバトルは全く行われず、与えられたミッションをこなしていく中での各キャラの性格を踏まえた個々の立ち振る舞い、相互の人間関係に描写が割かれている。ワールドトリガーは遊真・修・千佳・迅の四人が主人公だと言われているけれど、もはやその四人だけじゃないやろというぐらいに、あらゆるキャラにスポットライトが当たる。生駒隊のミズカミングがこれほど活躍する日が来るなんて、いったい誰が予想できたでしょうか。部隊がシャッフルされたことで生まれた新たな関係性、それが徐々に深まっていく過程が面白くて、葦原先生もノリノリで描いてんじゃないかと思う。それに、足りない部分を発想と工夫で埋めるという、ワールドトリガーにおいて元から面白かった要素が、この閉鎖環境試験では今まで以上に見れてワクワクする。互いのことをより深く知り合った状態で、元の部隊に戻って行われるランク戦とかもめちゃくちゃ面白くなるだろうなと思うので(『こいつはこんな行動とらないはず!?』みたいな、人間性を知ったうえで生じる偏見を利用した欺きとか)、ぜひ見てみたい。それに自分は25巻を読んで、帽子をとった荒船の顔ファンということに気づきました。いつかめちゃくちゃ活躍してほしい。イコさんも好き。それからワールドトリガーについて調べていたら、PS4の「Dreams Universe」という自作でゲームを作れる、雑に言ったらRPGツクールの自由度高い版みたいなもので、ワールドトリガーの世界観を再現している人がいてすごかった。

 

ワールドトリガー ランク戦(2) PS4 ゲーム DreamsUniverse

 

漫画に出てくる様々なトリガーや、さらにはHPとMPが同居したようなトリオンの概念もうまく再現されていてすごい。合成弾とかマンティスも使えるし、自分はほとんどゲームをしないのだけれど、めちゃくちゃ面白そう。実際に作るとなると難しいのだろうけれど、やりがいがあってめちゃくちゃ楽しいんだろうなと思う。ただただ尊敬する。

 

オモコロの「もうちょっとで危うく恋するところだった話集」がよかった。

 

omocoro.jp

 

「危なかったけどギリギリ恋しなかった話」ということで、とはいえ確実に一瞬好きにはなっている。「死ぬかと思った」みたいな感じもあるし、エピソードを聞いたうえでのナ月さんのコメントが「短歌ください」っぽくもある。中でも自分は、なんで好きになったのか分からないけれどなんか刺さった「なんか」編が特に好きで、女友達の好きなカービィのコピー能力がバックドロップだったやつとか、新しく買ったシューズを踏まれたやつとかにグッと来た。あとは抗恋のやつとか、柵から落とされてもかわい~と思ってたやつとか、普段は高圧的な人が怒られて号泣しているのを見てキュンとなったやつとかから、平方イコルスンの漫画を想起し、そうして無性に「駄目な石」を読みたくなったから開いて読むと、やっぱたまらんなというくらい良くて、胸の中がぐわっとなった。「もうちょっとで危うく恋するところだった話集」の「なんか」編も、平方イコルスンの漫画も、人を好きになる理由が変わっていてそれを読んでる側はいまいち理解できないけれど、その先にある人を好きになるという気持ち・高揚感は分かるっていう流れにより、好きになった理由に共感できない分、その人物にとっては唯一無二であるっていう特別感が読み取れ、そこに好きっていう理解はできる感情が乗っかることで、読んでるこっちはときめき倍増みたいなシステム。理解できない驚異の部分と、人を好きになるという共感の部分が相まって生まれる素晴らしさ。大声を出したくなる。平方イコルスンには一生漫画を描き続けていただきたい。それに

高校1年生の頃の物理の先生に、黄色を「ねずみいろ」青色を「たぬきいろ」赤色を「大人のカレーパンマン」緑色を「腐ったカレーパンマン」と表す先生がいました。

ってエピソードは和山やまに漫画にしてほしい。友達の一言が最高。あとは投稿者のペンネームの「この木なんの木範馬刃牙」とか「大磯チン毛ビーチ」とかのしょうもなさもいい。「福山はさまる」が一番好き。あと「神の左手悪魔の右手」と「携帯する他人の運命」は同じ投稿者だと読んでいる。ふたりとも死んじゃったね。