牛車で往く

日記や漫画・音楽などについて書いていきます 電車に乗ってるときなどの暇つぶしにでも読んでください

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もう虫なんて捕まえないお年頃

最近、知らない間にしれっとNHKで「浦沢直樹の漫勉」がneoになって復活していた。言ってよ、誰か。

 

www.nhk.jp

 

漫画家が作品を描く姿を定点カメラで撮影し、その映像をその漫画家本人と浦沢直樹が見ながら対談するといった番組。数年前に「浦沢直樹の漫勉」、いわば無印バージョンが放送されていたのだが、これがめちゃくちゃ面白かった。漫画家が真剣に漫画を描いている姿のかっこよさが、画面越しにビシビシ伝わってくる。何かを生み出す、創作するって大変尊い行為だなと、無条件に思ってしまうほど。そんな面白かった番組が帰ってきたってもんだから、これは見逃せないなとなりまして、毎週木曜日が大変楽しみになりました。浦沢直樹はこの番組において、撮影した映像から各漫画家の描き方を分析して評したりするのだが、それを聞いた当の漫画家本人は「う~ん、そうですかね...」とイマイチピンと来ていないことが多々ある。それにも関わらず浦沢直樹は自分の意見を割りと無理やりに押し通す。そんな浦沢直樹のパワープレイがまたもや見られると思うと本当にワクワク致します。岩本ナオ先生回ではその片鱗が早速見れたような気がして、大変嬉しかった次第です。それに、すぎむらしんいち先生が仮眠をとるときにスマートスピーカーに「OK Google、6時20分にデスメタルで起こして」と言っていたシーンもめちゃくちゃ面白かったです。

 

ちょっと前にTwitterを見ていたら、それ町のアニメが放送されてから今年で10周年といったツイートが流れてきて、もうそんなに経つかと時の流れを感じた。わたしは普段アニメをあまり見ないんだけれど、それ町はアニメでもちゃんと見ていた。Wikipediaでどんな話がアニメでは採用されていたっけと振り返ってみると、そういえば第七話は最高だったことを思い出した。第七話は原作の「愛の逃避行」と「ナイトウォーカー」の二本立ての「愛のナイトウ避行」であり、わたしはこの二つの話がめちゃくちゃ好きなんです。だから当時、わたしにとってはなんつー豪華な二本立てって感じでした。「ナイトウォーカー」で歩鳥がDD(ドングリ弾)で真田を打ち抜いたときには、すごい衝撃波のエフェクトがかかっていた気がする。アニメオリジナルのコインランドリーの回もあった。コインランドリーに置かれているうどんとかホットドックの自販機をみんなで買ってみたりする話。確かに昔は高速道路のサービスエリアとかに置かれていたけれど、最近は見ない気がする。それにそれ町のアニメでは、オープニングのシュガーベイブの「DOWN TOWN」のカバーであったり、文化祭のシーンで演奏されていた劇中歌の「そうは云っても世界は終わらない」であったり、音楽も良かった。また、漫画を読み直そう。

 

 

そして、石黒正数先生のこのツイート。我が家でも母親がチャーハンを作るときには昨日の残りの白ご飯を入れてかさ増ししていた。石黒正数先生はライフハックと言っているが、わたしは味が薄くなるからこの行為は気に入りませんでした。

 

それ町は読んでいたら外に出かけたくなるいい漫画。だけれども、最近は休日に雨が続いていて中々出かけたくても出かけられなかった。そんな中、今日は久しぶりに晴れたので、適当にそこら辺をぶらぶらと散歩した。今週の休日は肌寒かったので、長袖を来て外に出る。散歩のBGMにはYMBのアルバム「ラララ」を選択。

 

 

CDを買うと歌詞カードにめちゃくちゃ解説が載っていて読みごたえがあります。特に表題曲の「ラララ」が一番好き。

 


YMB『ラララ』Official Music Video

 

ドッドッドッドっと刻まれるギター、ベース、ドラムのリズムがなんだか散歩に合う。季節はすっかり秋なのでしょうか。田んぼの稲が風に揺れる姿を黄金の波なんてふうに表現するけれど、日差しを浴びた稲穂は本当に黄金色に輝いておりました。途中の浄水場にあった配水塔越しに見える空もやたらと高く見えた。

 

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肌寒いなんて言ったけれど、歩いているとちょうどいいぐらいの気温で、歩くのが楽しくなってきて、その影響でテンションが少し上がって、なんだか新しい薄手の上着がほしいななんてことを考える。市のコミュニティセンター前にある広場では、小学生ぐらいの子どもたちが集まって楽しそうに走り回っていた。虫を捕まえようと網をもった兄弟らしき男の子たちの脇を通り抜けた際、わたしが通ったせいで狙っていた虫がどこかへ逃げてしまったのだろうか、背中越しに「もうっ!だからっ!人が通るからっ!」と怒っている声が聞こえてきた。ごめんなさい、もう虫を捕まえようなんて思わへんから、おったことに気づかんかったわ。

 

わたしの中では、理想の秋となると今ぐらいの過ごしやすい涼しい時期のことが思い浮かぶのだが、象徴的な秋の季語である紅葉の見れるころにはずいぶんと寒くなっているもんだから、秋って本当につかみどころがないように感じてしまう。今ぐらいの涼しさも、あっという間に過ぎ去ってしまうんだろうね。今年はコロナウイルスのせいで思いっきり遊べないから、本当に何度も言っている気がするが、時間が経つのが早い。あっちゅうまやで、ホンマに。