休みの日が長く続くと、次第に生活リズムが後ろにずれていき、寝る時間は遅くなっていく。とはいえ、大学生のころのように2か月近く休みが続くわけではないから、大きく狂ってしまわないようにせめて夜中の2時までには寝ようと、12時半には眠たくなくても布団に入って目をつぶるようにしている。そうすると、布団の中で暇な時間ができるため、寝るまでの暇つぶしにラジオを聴くようになったのだが、先日聴いた浜辺美波のオールナイトニッポンが思いのほか面白かった。
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— オールナイトニッポン (@Ann_Since1967) 2021年1月1日
今夜1月1日(金)25時~#浜辺美波
のオールナイトニッポン
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新年一発目!
浜辺美波が元日の夜のANNを担当!!
アナタからのなぞなぞに挑戦します!
恋愛相談や揚げ物クイズもします!
浜辺美波の選曲にも注目!
番組ハッシュタグは【#浜辺美波ANN】 pic.twitter.com/9l9mtmEB4Z
適度な脱力感というか、若干適当な感じが面白くて、いちいち浜辺美波の言うことに引っかかってしまった。浜辺美波はラジオメッセージを読むときに、ドンドン行きましょうではなく、ガンガン行きましょうと言う。それはもうドラクエやん。また、虫の話をしているのに爬虫系という謎の大きなくくりで会話に蛇を登場させたり、「一癖ある」を「ワン癖ある」と言ったり、なかなか面白い言語感覚をお持ちの方であった。でもこれはあれですね。今思えば、わたしは普段ラジオと言えば芸人のものばかりを聴いているから、それを聴く感じがベースとなってしまい、女優さん相手に勝手にツッコミ過ぎてるだけな気もしてきました。それでも「ワン癖ある」に関しては、それ町の歩鳥ばりのセンスやなって思ってしまいます。それとも若い子は結構使うのか? 恋愛相談のコーナーでは、長い間気になっている男子と廊下ですれ違うときに必ず目が合うといった女の子からのメッセージに対して、「目が合うなんてキュンキュンしますねー!」と言いながらも、次の瞬間「私だったら相手によるし、こわっ!ていうときもそりゃあります」と物凄いキレのある切り返しを見せていた。そんなこと言う?って感じで面白かったです。他にも、応募してきた妹さん本人が不在であったため代わりに電話に出たお兄さんに対して、自分から恋愛の話を振ったにも関わらず最後はどうでもよくなったのか「(彼女を)ゲットしてくださーい」と適当に言っていたのも面白かったです。聴いていると、浜辺美波のことが若干おばちゃんのように思える瞬間が何度かあって、それがなんでなのかは分からないけれど(語尾の感じかな?)、そのたびにクスリと笑ってしまった。思えばCINRA.NETに載っているコメントの
メールも募集しているので、ぜひ送ってくださいな!
の語尾もちょっと若くない感じがする。
ただ、そんな風なしゃべり方に、リスナーやファンからの視線を意識して演技している感があまりなかったのが良かった気がする。そして、浜辺美波がカラオケでよく歌う曲として番組中で流していた松田聖子の「赤いスイートピー」を聴いて、改めて名曲だと感動した。
夜中に聴くこの曲は、いつも以上に心に沁みます・・・。この曲を聴くと「SWEET MEMORIES」も聴きたくなる。
でも、夜中に「赤いスイートピー」に加えて「SWEET MEMORIES」まで聴いてしまうのは危ないので我慢しました。「SWEET MEMORIES」と言えば、サントリーのペンギンのCM。
サントリー ビール CM 松田聖子 - Sweet Memories カサブランカ&ボクシング編
このCMの放送当時、自分は全くもって生まれてなどいなかったのだが、幼少期にこのペンギンがデザインされたカセットテープケースが家にあった。
80年代を感じさせるカセットテープケースが入荷しました!
— ハードオフ藤沢店【公式】 (@HARDOFF5) 2020年2月4日
ファミコンのカセットも収納できます!#ハードオフ #藤沢#昭和レトロ pic.twitter.com/lrd8lDEDcb
そのため自分の記憶には、おそらく多くの人とは違う回路によって、このペンギンが懐かしいという感情に繋がっており、それによってリアルタイムで見ていなかったにも関わらず、ペンギンが出ているこのCMにまで懐かしさを感じるようになっている。テレビのCMの中には印象に残るものが時折あって、別に懐かしさを感じるほど古いものではないが、わたしは虫コナーズのこのCMがなんだか好きで、定期的に見たくなってしまう。
長澤まさみ、CMで関西弁と変顔を披露 「海街diary」スタッフが再集結 KINCHO「虫コナーズ」新CM
特に最後の縁側のシーンを見ると、なんだかあだち充の漫画を思い出してしまう(H2の比呂と春華が雪だるまを作る場面とか)。
そういえば、あだち充のフォロワー的な漫画家ってあんまりいないなあと思っていたところ、オジロマコトの「猫のお寺の知恩さん」を読んだときに、あだち充とちょっぴり近いものを感じたことを思い出した。
主人公とヒロインがくっつきそうで全然くっつかないところや、セリフなしのコマを連続させることでキャラの心情やその場面の空気感を描写するところとか。特に知恩さんの終盤は、H2終盤と同じくらい胸が張り裂けそうになって、めちゃくちゃ切ないです。実際にオジロマコトはあだち充の影響を受けているのかと気になり調べてみたところ、それらしい情報は得られなかったが、わたしと同じようなことを思っている人のブログがヒットして、特に
スポーツのない「あだち充」とでも呼ぶべきその手腕
とは、言い得て妙だなと感じた。
ときにこのオジロマコト先生は、先日「探偵!ナイトスクープ」に出演されており、今まで顔出しをしていなかったが、旦那さんから「ナイトスクープの依頼は断っちゃダメだ」と言われて出演を了承したそうであり、関西圏における「探偵!ナイトスクープ」の謎の力を感じた。
なんだかこういう風に松田聖子の曲やあだち充について書いていると、タッチのエンディング曲であった岩崎良美の「青春」を思い出した。
この曲も切ない曲で、歌詞の「卒業式でわたしに」なんてところを聴くと、次は斉藤由貴の「卒業」も聴きたくなってきて・・・という風に、懐かしいといった感情はリアルタイムで触れていたものも、そうでないものも次々に思い出させてキリがないので、ここらへんで終わろうと思います。