牛車で往く

日記や漫画・音楽などについて書いていきます 電車に乗ってるときなどの暇つぶしにでも読んでください

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赤い栓をひねった蛇口からの熱湯に谢谢

とろとろの焼豚を作りたいと思い色々調べていたら、みりんがお肉を硬くするとの情報を得た。反対にお酒はお肉を柔らかくするらしく、ふむふむとヒットしたページを読んでいくと、ページの下のほうにみりんがお肉を硬くする理由として、みりんのアルコールがお肉のタンパク質を変質させるからと書かれているのを見つけ、お酒もアルコールですやん、なにを言うてまんねん状態になった。同じようなことが書かれているサイトは他にもいくつかあり、なんでこんなに冷静になったら引っかかるような理由が広まっているのかと、もうちょっとそれらしい説明をしてくれているサイトを探した。

 

www.kamosu.org

 

上のサイトを読んで、ほーん、お酒とみりんとではpHの違いによってお肉を柔らかくする効果に違いが出るのかとなり、その理屈をもうちょっと調べた。

 

chomiryo.takarashuzo.co.jp

 

ほーん、pH5付近だとお肉から水分が逃げてしまいお肉が硬くなる、みりんのpHはちょうどそこらへんだからそういうことになるのかと一旦納得しかけたが、とはいえお肉を煮るときにみりんだけに浸しているわけではなく、水に薄められたり他に加えられた調味料との関係から煮るときの液はpH5付近じゃない可能性があると思いとどまり、一つ目のサイトで「みりんがお肉を硬くさせているわけではなくて、あくまで日本酒に比べると柔らかくならない程度の効果」と書かれていたことと、二つ目のサイトの等電点の話から、あくまでみりんを入れた場合と比較して、入れていないときのほうが煮汁のpHが5から離れた値になり、その結果、相対的にお肉が柔らかく感じるという解釈に落ち着いた。

 

などなど、実際はどうなのか分からない理屈を色々調べてみたが、実践的には豚バラブロックがかぶるぐらいの水を鍋に入れ、弱火で一時間半じっくり煮込むと、豚バラブロックはとろとろになることが分かった。これまで自分は、とろとろになるためには調味料の配合にポイントがあるのではないかと思っていたが、シンプルに長時間火にかければいいだけだった。ただ、この方法では調味料を入れていないから煮込んでいる間に味が染みていかない。とはいえ、分厚い豚バラブロックの中にまで味なんて染みるんかいな、と思っている自分もいる。とろとろになった豚バラブロックを小さく切って、フライパンで焼きながら醤油、みりん、砂糖、酒で味をつけたら普通に美味しい焼豚丼ができたから、もうこれでいいって感じ。とはいえ、一回みりんを入れて一時間半煮込んだら、本当に硬くなってしまうのかも気になる。

 

豚バラブロックを煮込んだあとの鍋には大量の脂が浮いていて、そのまま流しに流すのはもってのほか、とはいえこの脂をちまちま掬うのはめんどくさい。何かいい方法はないかとこれまた調べてみれば、ラップを液面にかけて引き上げれば脂が引っ付いて、簡単に取り除けるとの情報が出てきた。これもラップと脂の親水性、疎水性の関係、いわゆる「ぬれ」ってやつかと言われてみれば納得できる。でもこれを実際にやってみると、ある程度冷めて白くなった脂には有効だったが、冷蔵庫でガチガチに冷やした脂では固体になり過ぎて表面張力が効かずラップにくっつきにくかった。そう単純ではない。ほんでどうでもいいけど「ぬれ」って言葉を使うと、なんでも雰囲気でそれっぽく説明できた感じになるけど、それで片付けられてもって思うときがある。

 

最近は熱湯消毒にハマっている。梅雨のせいで外に干せず部屋干しするしかないふきんは、洗ったつもりでも水に濡らすとたちまち嫌なにおいをぷーんと放ってくる。そんな中、熱湯をかければたちまち部屋干しが続いても全然においがしなくなった。自分が住んでいるマンションのお風呂場の蛇口は、赤色の栓だけをひねると火傷するぐらいの熱湯が出てくる。だから、体を洗うときにはいい感じの温度のお湯を出すために青色の栓とバランスよく調整しなければならなくて、そのことに煩わしさを覚えていたのだが(って、本当はとうの昔にそんなことには慣れてしまった)、この赤色の栓だけで熱湯が出るシステムを利用すればいちいちお湯を沸かさんくても熱湯消毒できるやん!ってことに気がつき、実際やってみると嫌なにおいの原因となる菌を殺せるぐらいの熱さはあるようで、赤色をひねったら灼熱のお湯が出てくることに、これほどまで感謝したことはないといった感情に。それからというもの、何か暇さえあれば熱湯消毒がしたいと思うようになり、会社で働いていても早く家に帰ってまだかけていない何かしらの布に熱湯をかけたい、ポリエステルなんかは生地が痛むから熱湯消毒をしてはいけないらしいけれど、それを承知で熱湯をぶっかけたい、といううずうずが止まらなくなった。抑えるのが大変。

 

この前スーパーで買い物をしていたら、店内でかかっている曲が気になって、Shazamを使って調べた。

 


上海逢引(Shanghai rendezvous) - アマイワナ【MV】

 

なんだか有線でいい曲を知るのはかなり久々な気がする。Ginger Rootがミックスとマスタリングしてると知り、なるほどぉ、と分かったつもりになった。それからいくつかアマイワナの曲を聴いたところ、現状では「Now Back」が一番好き。

 


Now Back-アマイワナ

 

課題は押し付けたい
じゃないと救われない

って、自分もそういう思考をするタイプの人間です。どうせ割を食うなら一矢報いたい。自分は気に入った曲ができるとその曲を聴きながらひたすら散歩するので、梅雨の雨の止み間を狙ってはこの曲ばかりをリピートしながら歩いた。他にも奥田民生の「野ばら」もよく聴いている。

 


奥田民生 『野ばら』

 

梅雨の冴えない天気から

雲行きが気になって見ていたら 君んとこは昨日から下り坂

って歌詞を思い出したから。あとは相対性理論の「さわやか会社員」も。

 

 

出だしの歌詞がめちゃくちゃいい。ふわっとした歌詞なのに、なぜこんなにも刺さるのか。メロディの妙。脳内で歌っていたら三回に一回ぐらいの確率で「さんっ さわやか三組~」ってなる。

 

漫画は波切敦の「レッドブルー」にハマっている。

 

 

単純に登場人物のキャラがいい。主人公の、ひねくれていて人とかみ合わないけれど根はいいやつっていう感じが出ている会話が面白い。サンデーの漫画を久しぶりに読んでいる気がする。