牛車で往く

日記や漫画・音楽などについて書いていきます 電車に乗ってるときなどの暇つぶしにでも読んでください

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ここは終の棲家じゃないだろうけど

昨日の朝、鴨がゆっくりと体を回転させながら川に流されているのを見た。その様子から、いつも川の同じところに浮かんで止まっているように見えていた鴨たちは、水面下では足をかき続けていたんだということを初めて意識した。河川敷の天端を自転車で走りな…

明日もまだまだ春じゃない

冬は寒くて何をするにも億劫で面白くないから早く終わって欲しい。一月になって日が少しずつ長くなってきたが、暖かくはなっていない。今ぐらいの季節の午後三時ごろの日差しには、夕暮れの気配を含んだオレンジ色の光が早くも紛れ込んでいて勝手に切なくな…

とはいえ「ロはロケットのロ」もなにか違う

11月27日の土曜日はすごく寒かった。ついに冬が来たかって感じ。晴れていても洗濯物の乾きは悪かったし、テレビに映った日本シリーズで戦っているヤクルトとオリックスの選手たちも寒そうだった。寒くなってくると、外を歩くときにやたらとちっちゃいペット…

Don't Cryって思うとき

今さらになってようやく金木犀の存在をちゃんと認識した。なんだか秋になって甘ったるい匂いがたまにしてくるなあ、もしかしてこれがかの有名な金木犀の香りとやらか?と思い、金木犀とは一体どんな花なんだと調べてみた。そうするとオレンジ色の小さな花の…

あとになって分かることばかりなのかもしれない

最近は講義形式の方がなんとなく話が入ってきやすいかなと思い、そんなタイプの本をよく読んでいる。 歴史を哲学する――七日間の集中講義 (岩波現代文庫) 作者:野家 啓一 岩波書店 Amazon 絶対的な過去っちゅうもんは存在しえないし、歴史は完結するものでは…

梨の秋

10月。去年の空気感を覚えていないくせに、なんとなく10月にしては暑いような気がしていて、そんな気候がダラダラと月の半ばまで続いた。30℃まで届く日がちらほらあって、とはいえ夜にはクーラーは必要ないほどの涼しさだったから、それに伴って夜食を食べる…

目に映る住吉川の風景は彼岸のものか此岸のものか

以前ブログに書いたこの本を読んで以来、ずっと行ってみたいと思っていた住吉川に先週行った。 www.gissha.com 住吉駅を出てまっすぐに住吉川へ向かってしまうと、川に着いてから歩いて下る距離があまりないかなと思い、ある程度北に上ってから向かうことに…

ハトは平和の象徴だとか言うけれど

机の上に積まれた本の山の中から適当に一冊を手に取ってページを開く。読み始めたはいいが、なんだかつまらなくなってすぐに閉じて寝転がる。スマホをいじりながら、これはあれだ、家の中だからだ、なんてことを考える。外で本を読みたい。外の方がなんだか…

ずっとついて行くとか一生好きとか

コロナウイルスのワクチンを打った。打ったのはモデルナ。ワクチン摂取会場のビルに着くとアルバイトっぽい人に迎えられ、予診票を見せると問診のブースに案内された。簡易のパーテーションにより即席で作られたブースに入ると、そこには白衣を着た多分お医…

文芸誌を読んで袋ラーメンが食べたくなる

七月二十一日、水曜日。四連休に向けて本でも買おうと思い立つ。会社帰りに本屋に向かって自転車を走らせていると、そういえば文芸誌のどれかで長嶋有を特集したものが出ていたな、と思い出す。本屋に着いて雑誌コーナーに足を運ぶと、それは群像であった。 …