牛車で往く

日記や漫画・音楽などについて書いていきます 電車に乗ってるときなどの暇つぶしにでも読んでください

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夜桜に誘われて春の宵の散歩に出かけよう(ニッポン印象派「東京 春の宵」)

NHKのBSプレミアムで放送されていた番組、ニッポン印象派の「東京 春の宵」が素晴らしかった。

 

www4.nhk.or.jp

 

番組冒頭、中国の詩人である蘇東坡の残した詩の一節「春宵一刻値千金」が紹介されていた。春の宵のひとときは素晴らしく、どんな千金にも代えがたいということを意味するこの言葉。その言葉の通り、美しい東京の春の宵の風景を、その風景にあった俳句を織り交ぜながら紹介するという番組の内容。紫色にライトアップされたスカイツリーや向島百花園の梅の花、浅草の伝法院にある枝垂れ桜に、隅田川や目黒川の桜などなど。なんといっても映像が高画質で綺麗すぎる。見ていると、春の夜の桜の妖しさに魅了され、外に出かけたくなってくる。

 

そして、春の夕方から夜にかけての移り変わりを表す俳句の言葉たち。少しずつ日が長くなってきた春の夕べを詠った次の俳句、

 

何として春の夕をまぎらさん

正岡子規

 

がとても気に入った。冬に比べて春には夕べが明るくなり、一日が長くなったように感じる。しかし、そんなせっかくの時間を手持ち無沙汰になり持て余してしまう。春の夕べをうまく過ごすには、どのようにすればよいのだろうと悩んでしまう。ただ、そんな風にして悩みながら過ごすその時間自体が、とても贅沢なひとときのように思える。

 

小石川植物園のたくさんの桜の木も壮観だ。

 

www.bg.s.u-tokyo.ac.jp

 

桜の花がスローモーションで散っていく映像に合わせて、

 

目つむれば若き我あり春の宵

高浜虚子

 

なんていう俳句を詠まれれば、誰だって否が応にも感傷的になってしまうのではないだろうか。小石川植物園の映像で柴田聡子の「芝の青さ」を思い出し、より感傷的になる。

 


柴田聡子/芝の青さPV

 

柴田聡子の新作は、すっかり垢抜けていてすごくポップで良かったけれど、このころも好きです。

 

梅や桜などの植物ばかりでなく、東京の夜の街並みも美しい。夜、東京のビルの上にポツンと浮かぶ満月。その満月を詠った

 

春の月 慈母のごとくに 翳りなし

塩崎晩紅里

 

という俳句。月の明かりはなぜこんなにも優しく見えるのだろうか。月は女性の象徴とされることがあり、この慈母のごとくという表現もなぜか自然と受け入れられる。実際、女性の生理的なリズムは月のリズムと一体となっていると聞いたことがある。それにしてもこの番組の映像、本当に心が癒される。東京タワーの骨格の隙間から見えるゆっくりと上昇していくエレベーターの姿が、なぜかわたしの心に刺さった。

 

 

寒さが和らぎ夜が過ごしやすくなってくると、散歩に出かけたくなるね。最寄駅のひとつ前の駅は、そこで降りても全然家まで歩ける距離にあるから、あえてその駅で降りることがよくある。そして、歩きながら音楽を聴くのがいい。今は自転車通勤だから音楽を聴きながらといったことはできないけれど、大学生のころは電車通学であり、電車の中で駅から家までの道すがらに聴くプレイリストを作成するのが楽しかった。振り返ってみれば、あれは結構な至福の時間だったような気がする。よく流していたのはこんな曲たちだった。

 

 

万葉の夜に

万葉の夜に

  • スムルース
  • ロック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 

 

 

特にリズムステップループスによるtofubeatsの「水星」I'm at ホテルオークラ_MIXはめちゃくちゃ聴いた。正直、原曲よりも好きだ。何よりジャケットがいい。神戸のハーバーランドにあるホテルオークラの写真。tofubeatsの出身地が神戸であり、原曲の「水星」のロケ地も神戸であることから、この写真が選ばれたんだろう。神戸によく通っていた人には、このジャケットにグッとくるものがあるでしょうよ。曲自体は、竹内まりやの「plastic love」を引用してリミックスされており、このリミックスはセンス抜群ではないでしょうか。そしてこの竹内まりやの「plastic love」は今、海外で人気となっている。

 

block.fm

 

近年流行したVaporwaveやFuture Funkなどによって日本のシティポップが海外で発掘されている影響を受けてのようだ。

 

www.gissha.com

 

そして、巡り巡って「水星」の本家であるtofubeatsが、竹内まりやの「plastic love」をカバーするといったなんとも面白いことになっている。

 

花見なんてこれまでしたこともないけれど、仲のいい友達と規模は小さくてもいいから夜桜を見ながら話すのもいいかもなあと、この番組を見て思った。そして帰り道には、花見の余韻を味わいながら音楽を聴きながら歩いて帰るのもいいんじゃないでしょうか。

川沿いの土手を自転車で走るのが心地よくなってきた今日この頃

今さら存在を知ったバンド、1983(イチキュウハチサン)のこの曲が良すぎる。

 


1983『サマーミラージュ』 (OFFICIAL MUSIC VIDEO)

 

 

出だしの歌詞の

 

川を渡る陸橋を走るブルートレイン

Slow Step Coming

 

の部分が恐ろしいほど自然にスルッと入ってくる。なんていう聴き心地の良さと映像が浮かぶ歌詞。トランペットやフルート、シンセサイザーの音色が心地よい。わたしは会社への通勤手段として自転車を使っているのだが、いつも川の土手を走って会社へと向かう。その途中でまさにこの歌詞のように、電車の色こそブルートレインではなく赤色や黄色ではあるが、川にかかった橋の上を電車が走る地点があるのだ。最近はこの地点の踏切を渡るときは、この曲が頭の中で流れて仕方がない。そして、それは少しづつ暖かくなってきた気候のせいもあるだろう。この曲のタイトルは「サマーミラージュ」であり、夏の曲ではあるが、個人的に春の入り口でもドンピシャで聴ける。実際、最近は川の土手を走っていると、草いきれとまでは言わないが草のにおいがするようになってきて、いよいよ春到来といった感じでワクワクする。この曲を口ずさみながら自転車を漕いでいると、口にちっちゃい虫が入りそうになることもある。ちょっと前までは草のにおいもしないし、虫もいなかったのに、春の生命力を徐々に感じるようになってきた。たとえ天気予報の気温が低くても、日差しの中にいれば暖かさを感じるいい季節。会社から早く帰ってきてすぐにお風呂に入り、お風呂から上がってもまだ空の色が明るい感じも好きだ。そして、通勤で走っている川では、早朝から60代くらいのおっちゃんがトランペットを練習しており、おそらく始めたばかりといった感じだ。齢を取っていても新しいことを始められる行動力に対して、純粋に尊敬の念を抱く。ただ、けっこう長い間「プァーーー」という単音で吹いている様子しか目にしておらず、いつになったら曲を、メロディを演奏しだすのだろうと気になっている。

 

 

このバンド1983、名前の由来がベースの方が1983年生まれだからという力の抜けた感じ。

 

www.the1983band.com

 

この、あんまりガツガツ売れようと力の入っていないバンド名も個人的に好きです。YouTubeでも「1983 バンド」と打たないとヒットしません。でもそこがいいのです。そしてボーカルの関さんの声が特徴的であり、ぶっちゃけキリンジが頭をよぎってしまう。と思っていたら関さんの声は「キリンジの三男坊」と称されているようで、やっぱりねという感じだ。ただまあキリンジ自体、兄弟の声がそこまで似ているわけではなく、関さんの声は弟の方に似ているわけで、声質でいうとお兄ちゃんがちょっとはみ出してしまっている。お兄ちゃんと弟は実の兄弟なのに、声質でいえば弟と関さんが実の兄弟みたいになっちゃってる。まあ、細かいことはいい。そして、今年の5/15にはサードアルバムの「渚にきこえて(Passes on the Other Ocean)」が発売されるとのことだ。

 


1983 『文化の日』 (Official Music Video)

 

この「文化の日」と上に挙げた「サマーミラージュ」がすごい良かったので、この2曲が収録されているセカンドアルバム「golden hour」を速攻買ってしまった。楽天でなぜか半額でお買い得であった。

 

 

そして話は変わるが、芸人のかが屋の単体のチャンネルがYouTubeに開設されてとても嬉しい。昨日もウッチャンがMCをしているネタ番組の「にちようチャップリン」に出ており、確実に目にする機会が増えていっている気がする。昨日は年末のあらびき団でも披露していた年金のネタをしていて、相変わらず面白かった。かが屋のネタはスケールが小さくて突飛じゃないのがいい。友達とのいざこざや、電車や喫茶店でのちょっとした出来事など、ネタをみると面白いけどなぜか優しい気持ちにもなれる。基本的にライブは関東で行っているようで、観に行けそうにないのが残念だ。個人的に事務所は違うがロングコートダディあたりと関西でツーマンライブをやってほしい。そうしたら絶対に観に行くのに。調べてみると、かが屋の所属するマセキ芸能社の芸人は関東の吉本の劇場での公演にちょくちょく出ているようだ。でもやっぱり関西では全然出ていない。かが屋、いつか関西に来てくれ、生でネタを観てみたい。

 

卒業ソングの良さは卒業して時間がたってから気づく

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毎朝の通勤経路でよく目にしていた男子高校生の姿を、最近めっきり見かけなくなった。春休みにはまだ早い時期だから、彼は高校3年生で卒業してしまったのだろうか。高校の卒業式はだいたい3月の1、2週目だった気がするから、卒業なら合点がいく。

 

わたしは卒業式では全く泣かないタイプであり、特に感動もしなかった。めちゃくちゃ泣いてる友達とかを見ても、『別に一生の別れでもないし、また会おうと思ったら会えるしなあ』と思っていた。でも今なら、卒業することの寂しさは卒業して時間が経ってからやってくるということを知っている。もう戻れないという事実を噛み締めたころに寂しさはやってくる。部活中に今週のジャンプの話をしたり、テストの点数を競ってジュースを賭けたり、後ろの黒板に先生の似顔絵を描いて笑ったりする時間はもう二度とやってこない。渡り廊下を歩くことなんてもうないんだろうな。まあ、そんなことを思うようになると、今まで分からなかった卒業ソングの良さも分かるようになってくる。ちなみに、わたしがここでいう卒業ソングとは合唱曲のことである。

 

例えば「仰げば尊し」。

 

 

実際に卒業式で歌うことはなかったが、今この曲を聴くと良いなと思う。果たしてこの曲で歌われているような師に出会えたかどうかは難しいところだが。ただ、この曲の歌詞は少し難解である。特に2番の「やよ」とは一体どういう意味だろう。

 

www.dwc.doshisha.ac.jp

 

このサイトによると「やよ」は呼びかけの言葉であり特に意味はないようだ。ただ後ろに続く言葉を強調するような効果があるらしい。だから、2番の歌詞の「やよ忘るな」は「忘れるな!」という風になる。

 

「今日の日はさようなら」も今聴くとなかなか胸に迫るものがある。

 

 

この曲が森山良子の楽曲であるとは知らなかった。そして直太朗は同じ曲名で全く異なった曲を出している。いつまでも絶えることなく友達でいることの難しさは歳を重ねないと分からない。冒頭にも書いたように、卒業式の時点では自分は友達といつでもまた会えると思っていた。ただ、高校を卒業して時間が経つと、あの頃仲の良かった友達とは気づけばあまり会わなくなっている。普段生活しているときはこの事実を意識することはないが、ある夜にふと『そういえばあの子どうしてるだろう』と思うことがある。そして、『あの子はいいヤツだったなあ』と思い出し、彼には本当に幸せな人生を送っていてほしいとか考えたりする。

 

卒業した後と次の環境に移るまでの期間。特に小学生から中学生の間は何にも考えてなかった気がする。特にこだわりのない髪型をして制服を着ている自分の写真を母親がケータイで撮っていた。ネクタイは中学に入学するときに初めて巻いた。あの頃は、春も夏も秋も冬も気温の変化以外の違いは意味していなかった。別に春は出会いと別れの季節とは思っていなかったし、夏は暑いだけで少年時代を思い出すキッカケの季節でもなかった。まあそりゃそうか。秋なんかどうでもよかったし、冬は別に人肌恋しくもなんともない。ただ持久走が嫌なだけの季節。海を見に行きたいとも思わなかった。別れた誰かのことを思い出すこともなかった。雨の日に必要以上に気持ちが沈むこともなかった。ただ部活の筋トレが嫌だなあと思うだけだった。夜に何となく散歩したくなることもなかった。手足に重りをつけて日中過ごしていれば外した時に強くなれると思っていた。月が綺麗な日があるなんて気にすることもなかった。ジャンプを読めばちゃんと面白かったし、赤マルジャンプが合併号の穴埋めなことも知らなかった。アルバム1枚で捨て曲がない名盤をひたすら探していた。

 

本当に何度も思うことだが、日常の素晴らしさや芸術の良さが分かるようになるということは、代わりになにかを失っているような気がして仕方がない。神社仏閣の良さが分かり出したら大人。季節の変化を気にしだしたら大人。スポーツをすることより観ることが多くなったら大人。卒業ソングの良さが分かりだしたら大人。なんか落ち着いてきたなあ。

 

そして大学を卒業して、もう人生において卒業することは無いんだなと思う。

 

卒業は遠ざかること プレパラートに頭を寄せ合えるこの夜からも

永田紅

 

あんなに早く抜け出したかった研究室生活も、今じゃ懐かしく思えるのは、教授の文句を言いながら一緒に過ごした友人たちのおかげだろう。

 

でもこうやって振り返ってみると、思い出補正がかかり過ぎている気もする。あの頃は本当に今思っているほど楽しかったのだろうか。あの頃考えていたこと、もっとちゃんと日記とかに書いて残しておいたら良かったと今になって思う。

トリスのCM、キャスティングも加山雄三の曲もセンス抜群ではないでしょうか

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このトリスのCMが良すぎてたまりません。

 


サントリーウイスキー トリス<クラシック>『 歌う、しあわせだなあ・瓶』篇 30秒 サントリー

 

このCM、吉高由里子のいいところがギュッと詰まっている気がする。というか吉高由里子とロバートの馬場ちゃんの2人というキャスティングの妙。ありです。

 

馬場ちゃんは、見た目が繊細そうだし料理もできることから中性的なイメージがある。かたや吉高由里子は活発で元気なイメージ(完全に芸人の「ハイボール!」っていうモノマネのせいだが)。だから、なんとなくこのペアはバランスが取れていて収まりがいい。吉高由里子がグイグイ引っ張っていって、馬場ちゃんがそれをサポートするみたいな構図が眼に浮かぶ。思えば馬場ちゃんはロバートのコントにおいても秋山の右腕的存在を演じることが多い。今回のCMでは、さしずめ吉高由里子が秋山のポジションを担っているといったところか。吉高由里子もロバートのコントにおける秋山も変に明るいイメージがあるし。まあなんにせよ、馬場ちゃんには相棒役がよく似合うことに気づいた。コントでも「接しやす~い」と絶賛される役までやっているしね。ドラマ「相棒」の反町隆史の次は、ロバートの馬場ちゃんで決まりでしょう。いや、右京さんは吉高由里子や秋山とはタイプが違うから合わないか。いやいや、そもそも吉高由里子は別に秋山と同じタイプではないか。危ないところだった。

 

そして、馬場ちゃんの「踊ろう。」に対する吉高由里子の「うん。」という返事がいい。このキリッといている感じ。なんだか男らしくて、キュンとなってしまった。吉高由里子のことが好きなりそうだ。そしてこのCMで2人が歌う曲もいい。若大将、加山雄三の「君といつまでも」の替え歌。しあわせだなあ。加山雄三もとい弾厚作のメロディセンスにやられる。背景の影絵のような街の夜景もいい雰囲気だ。いやホンマにこのCMを手掛けた人のセンスが好きです。

 

それにしても冷静になったらハイボールがなんたるかをちゃんとわかっていないことに気づいた。ハイボールとはウィスキーのソーダ割のこと。飲み方のことなんやね。つまり角ハイボールはサントリーのウィスキー角瓶をソーダで割ったもの、トリスハイボールはトリスウィスキーをソーダで割ったものか。〇〇ハイボールの「〇〇」の部分にはウィスキーの銘柄が入ると。やべー、全然何も知らずに今までハイボールを飲んでいた。何も考えずに注文していた。なんとなくハイボールなるお酒があると思って頼んでいた。無知な自分が怖い。けれども別にお酒が好きではなく、なんとなくその場の雰囲気で適当に頼んできたから仕方がないか。モーマンタイ、モーマンタイ。今から覚えりゃいい。そして、「ハイボール」と検索すると「ハイボール まずい」が候補として出てくる。やっぱりハイボールの美味しさがよく分からん人もおるんや。かく言う自分もその一人だけれど。あんまり美味しくないよね。飲み方が悪いのかもしれないが、あそこから美味しくなるイメージが湧かない。CMを絶賛しておきながらハイボールは酷評するスタイルです。それとこれとは別。

 

そして加山雄三と言えば、こちらのCMでも彼の声を耳にする。

 


本田翼 「したい暮らし グッとくる景色」篇 15秒 LIFULL HOME'S (ライフルホームズ) CM

 

こっちは加山雄三の「お嫁においで」をトラックメーカーのPUNPEEがリミックスした曲だ。

 


お嫁においで 2015 / 加山雄三 feat. PUNPEE

 

加山雄三の曲、いいな。この曲でFNSの特番に加山雄三とPUNPEEの2人が出演した時は驚いた。いまやPUNPEEは色んなアーティストとコラボしたり、水曜日のダウンタウンの音楽を担当したり、ひっぱりだこですね。そしてもちろん、加山雄三も偉大だ。今でも色あせない数々の名曲。実際こうして加山雄三の曲がテレビから流れてきて耳にする。ちなみに加山雄三ってめちゃくちゃバイオハザードが好きやねんな。知らんかった。

 

やっぱり今の時代でもいいと思える曲を作ってきた加山雄三はすごい。アレンジやリミックスこそされてはいるが、原曲が良くなければこれほどいいものにはならないだろう。ウィスキーのトリスに並んで加山雄三の曲もクラシックだぜ。

 

空港って雰囲気が良くてなんだかワクワクする

本日、出張のため空港にて飛行機に乗った。空港の雰囲気はいい。いつもとは違うところへ行く、日常から離れるワクワク感がある。仕事の出張ですらちょっと楽しい。最寄りの一番大きい駅から空港へと向かう送迎バスが出ており、そのバスの中でbonobosの「Gospel In Terminal」を聴いて飛行機に乗る雰囲気を作っていった。

 


bonobos - Gospel In Terminal

 

この曲良すぎやしませんか。空港にて交差する光や様々な国の人々の魂、そして恋人たち。歌詞の「青空れ」とはどういう意味なんだろう。

 

空港とはやはりどこかへ旅立つ出発点であるから、別れをテーマにした曲に結びつきやすいのだろうか。上に挙げたbonobosの「Gospel In Terminal」のPVでは、空港を舞台として旅立つ恋人と残される恋人の関係が描かれている。小沢健二の名曲「ぼくらが旅に出る理由」においても、空港へと向かう恋人との別れが描写されている。

 


小沢健二 - ぼくらが旅に出る理由(Single Edit)

 

そして、「ぼくらが旅に出る理由」のサビの

 

遠くから届く宇宙の光 街中でつづいてく暮らし

 

の部分における、宇宙というマクロな世界と我々の暮らしというミクロな世界の対比。この対比によって、私たちの生活の一部も広大な宇宙の中で起きている出来事のひとつであると気づかされる。そして、ありふれた日常に対してどこか壮大で神秘的なイメージを抱かせてくれる。うーん、いい曲や。

 

安藤裕子による「ぼくらが旅に出る理由」のカバーも好きだ。

 

 

このカバーのドラムは、現東京スカパラダイスオーケストラのドラムであり、フィッシュマンズのドラムでもあった茂木欣一が叩いている。この曲のドラムに茂木欣一をキャスティングした理由に関しての考察が、これまた感動する。

 

butaganmen.net

 

果たして、この記事に書かれているような思惑を抱いて安藤裕子が茂木欣一をドラムにキャスティングしたのかどうか、実際には分からない。しかし、この考察が当たっているとすれば、「ぼくらが旅に出る理由」をカバーすることで、小沢健二が歌う原曲とは異なった意味の"別れ"を表現したことになる。恋人との別れだけではなく、死というより大きな別れを表現するに堪えうる強度をもった「ぼくらが旅に出る理由」という曲の素晴らしさを改めて感じる。

 

帰りの飛行機は夜の便であり、空港が近づいて飛行機の高度が落ちてきた際に見えた街の夜景がとても綺麗であった。確かに夜景を見ると妙な安心感を抱く。あれはなんでなんだろう。自分以外にも多くの人々が生活していることを客観的に確認できるからなんだろうか。それが確認できたからといって、なぜ安心感を抱くのかは分からないが。夜景に魅了される人は多いようで、夜景心理学なる、おそらく創作であろう学問について研究?されている方もいる。

 

www.superyakei.com

 

そして空港にて、紅いもタルトの袋をもった高校生の集団と遭遇した。おそらく修学旅行で沖縄に行っていたのだろう、顔も少し焼けていた。そんな高校生たちの姿を見て、『いいなあ、楽しそうだなあ。』と憧れの感情を抱いた。たまに、もう一生修学旅行に行くことはないんだと痛感するときがある。それは大人になった今では当たり前のことなんだけれども、あの、飛行機の中がほとんど自分の学校の生徒で埋められていて、みんなでお菓子を食べながら(個人的にトッポはマストアイテム)トランプをするといったことを、もう二度と体験できないと思うと改めて寂しい気持ちになる。ああ、空港で体育座りをしながら担任の先生に点呼を取られたい。先生の意外とダサい私服とかをもう一度見たい。夜にホテルの一室にみんなで集まって、先生にばれないように大きい荷物の方にいれて持ってきたゲームを取り出して盛り上がりたい。あの大勢感をもう一度味わいたい・・・。

 

話は戻るが、冒頭で紹介したbonobosの「Gospel In Terminal」が収録されているアルバム「FOLK CITY FOLK .ep」が素晴らしい。

 

FOLK CITY FOLK .ep

FOLK CITY FOLK .ep

 

 

特に「Gospel In Terminal」からの「In rainbow, I'm a rainbow too」の流れがいい。

 


bonobos / In rainbow, I'm a rainbow too【LIVE 2017】

 

そして「FOLK CITY FOLK .ep」のCDジャケットと今日自分が飛行機の窓から見下ろした街の夜景がとても似ていることに気づいた。このジャケットは飛行機から見える街の夜景だったのか。

 

ああ、なんにしても空港にて旅へといざなわれた気分になった。旅に出たいなあ。

自転車のタイヤの空気は意外と重要

わたしは通勤時に自転車を用いているのだが、最近は漕ぐのがしんどい。冬の自転車は嫌いだ。寒い。シンプルに寒い。そして風が強い。さらには、会社に行きたくないという憂鬱な気持ちがペダルを漕ぐ足を重くしている。心と体の関係はなんて密接なんだ。と思っていたところ、憂鬱な気持ちとペダルの重さの相関はなく、ただの勘違いでした。自転車のタイヤに空気を入れるとペダルを漕ぐ足は大変軽くなり、会社への通勤にかかる時間も4分ぐらい短くなりました。最近自転車を漕ぐのがしんどかったのは、単にタイヤの空気が抜けていただけでした。会社に対する憂鬱な気持ちなど全く関係ありませんでした。まさかタイヤの空気でここまで変わるとは・・・。心とは裏腹に、ペダルを漕ぐ足はひどく軽快である。会社に行きたくないよお。

 

それにしてもタイヤに空気を入れただけで変わりすぎではないでしょうか。そう思うほどに劇的に漕ぐのが軽くなった。なぜなんだろう。空気を入れることでタイヤのゴムに張りが出て、地面との設置面積が減少し、それに伴ってタイヤと地面の間で発生する摩擦が減少するからであろうか。

 

気になって色々調べていると、なんと自転車のタイヤには、適切な空気圧というものがあるようだ。知らなかった。

 

minivelo-road.jp

 

なんとタイヤの側面に適切な空気圧の表示が書いてあるんだね。教えてよ自転車屋さん。でも適切な空気圧を表示されても、その空気圧に調整する方法が分からない。そう思ったあなた、なんと空気圧計付きのポンプというものが世の中では売られているんですよ。教えてよ自転車屋さん。でもぶっちゃけ、そこまでして厳密にタイヤの空気圧を調整しようとは思わないのも事実。とりあえず、空気が抜けていたら、ちゃんと空気を入れるように心がけよう。そういうのが大事。それが一番大事。ちなみに、タイヤに空気を入れるとスピードが上がるのは、タイヤが硬くなってより転がるようになるかららしい。納得できるような、あんまりピンとこないような。変形によってエネルギーが消費されないってことかね?

 

ただ今回、タイヤに空気を入れる際に、キャップの部分をひねると、おそらく雨風の影響でキャップが劣化しており割れてしまった。これではキャップがない状態で自転車に乗ることになり、空気が漏れてきたりしないんだろうかと不安になった。そこでまたまた調べてみると、自転車のタイヤの空気は、キャップがなくても漏れることはないらしい。

 

bicycle-post.jp

 

ひと安心しました。ただ、キャップがないとタイヤの空気入れの部分において弁の役割をしている「虫ゴム」と呼ばれる部分が、これまた雨風で劣化して割れてしまうらしい。そうなるとタイヤから空気が漏れることにつながるんだとか。キャップって大事だね。でもちょっと待ってくれ。雨風に弱い「虫ゴム」を守るためのキャップがこれまた雨風に弱いって、どうなってんねん。意味ないやん。そこはキャップの部分を雨風に強くしとかなアカンやろ。パッサパサのボッロボロになっとったぞ。四天王のうちの2人がタイプ被ってたら意味ないのと一緒やで。そこはバラバラにせんと。頼みますよホント。

 

話は変わり、大学生のころは電車で通学していたのだけれど、なんだかんだで自転車のほうが楽ですね。

 

www.gissha.com

 

自転車で通える時点で、家から通う先が近いっていうのはあるけれど。高校時代は自転車で通学していたから、会社員になって自転車で通勤しだしたころは、なんだか昔に戻ったようで懐かしい気持ちになった。ただ、高校のときに思っていたのは、なぜ行きも帰りも向かい風なんだということだ。どっちかはせめて追い風であってくれ。いや、行きの方が遅刻のリスクがあるから、行き追い風で。昼と夜とでは風の吹く方向が逆になるとはよく聞く。大陸と海とでは、大陸の方が熱が伝わりやすく、海の方が熱が伝わりにくいために、昼夜で気圧が高い部分と低い部分が逆転して風向きが変わるからだ。ただ、理屈はどうでもいいからそんなことはやめてほしい。こっちは感情で動いている。わたしが常に向かい風の中で自転車を漕いでいるのとは反対に、常に追い風を受けて自転車を漕いでいる人がいるという事実が恨めしい。思い出はいつの日も向かい風。

 

自転車つながりで、わたしはスピッツの「自転車」という曲が好きだ。

 

 

スーベニア

スーベニア

 

 

曲の入りがいい。あのボサノヴァ調の陽気な感じ。そして力の抜けた歌詞。アルバム内での「恋のはじまり」からの流れもいい。自転車をテーマにした曲ってテンポが良くて明るく元気が出る曲が結構多い。軽快にペダルを漕いで走るイメージ。ところがこのスピッツの「自転車」は、ユラユラゆっくり蛇行しながら進んでいくような感じだ。ゆっくりダラダラとペダルを漕ぐような。そして、そこがいいんよなあ。流石草野マサムネって思う。なんか漕ぐのしんどいなあ、ダラダラ漕いで家に帰ればいいかっていう日もある。そんなテンションの日もあるってことを、ちゃんと意識しながら生きているのがいい。そして、草野マサムネが作詞作曲したPUFFYの「恋のエチュード」にも最近ハマっている。

 

 

恋に落ちたときの表現として

 

よくある話と笑い飛ばせたなら これほど夕陽に溶けたりしない

 

って良すぎるやろ。これほど夕日に溶けたりしないという自己陶酔感。自分をドラマの主人公と思っているような。恋をしている自分に酔ってしまうことってある。恥ずかしいけれど。草野マサムネ師匠に、一生ついて行きたい所存。

 

冒頭で冬の自転車は寒くていやだと書いたけれど、最近は少しずつ暖かくなってきたように感じる。夕方5時ぐらいでも空は明るく、ゆっくりと春が近づいてきた。春が来たら、少しは憂鬱な気分が晴れるでしょうか。

 

 

ニューヨークヤンキースの意味は、ニューヨークの不良たちではない

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ヤンキーは怖い。そんなヤンキーたちの集まり、ニューヨークヤンキースはもっと怖い。そう思っていた時期がわたしにもありました。だって、New YorkのYankeesやからね。

 

日本で使うヤンキーとアメリカで使うヤンキーは意味が異なるそうな。

 

・日本

 不良のこと

 

・アメリカ

 アメリカ北東部、特にニューイングランド地域に住む人のこと

 

・アメリカ以外の国

 アメリカ人全体を指して使われる

 

日本のヤンキーはただの不良という意味だが、アメリカのYankeeという言葉はそう単純ではなく、地域によって意味が変わってくるようだ。アメリカ以外の国では、Yankeeはアメリカ人全体を指して使われる。しかし南アメリカの地域では、 "Yankee"はアメリカ北東部、特にニューイングランド地域のものを指して使われるようだ。アメリカ北部と南部では奴隷制などで対立していたし、歴史的に何かあるのだろう。

 

語源としては諸説あるようだが、いずれにせよオランダ語と関係している。ひとつは、オランダではJanとKeesという名前がよく使われており、その2つをくっつけてJankeesになり、オランダ語のJは英語のYと同じ発音であることからYankeesになったという説。もうひとつは、これまたよく似ているが、オランダでは女性の名にJanneke、男性の名にJankeというものがよく使われており、これをもじってYankeeになったという説。最初は、オランダ人を指す言葉としてYankeeは使われていたが、植民地時代にオランダ語を話すアメリカ人のニックネームとしても使われ始め、次第にオランダ人以外の植民者も含めて使われるようになったと言われている。

 

へぇ~。ニューヨークヤンキースってとんでもない名前やなって思っていたけれど、日本とアメリカでは意味が違うんやな。そりゃそうか。ニューヨークヤンキースは、ニューヨークの不良たちという意味ではない。なんとなくニューヨークって治安が悪いというイメージがあったから、それとシンクロしてヤンキー多そうと思えなくもない。でも冷静になったら、そんな野蛮なチーム名付けませんわな。もしそうやったとしたら、めっちゃ強そうやけども。もうほぼほぼルーキーズ状態。ニューヨークヤンキース=二子玉川学園高校。代打させられそうになったら、大声を出して嫌がるやつがおるチーム。

 

そして、改めて思うけれど松井秀喜はすごいよね。伝統あるヤンキースで4番打者を務め、ワールドシリーズではMVPを獲得するなんて。凄すぎる。ゴイゴイスー通り越してスーススー。この前ケーブルテレビで、松井のヤンキースでの歩みみたいなダイジェスト番組をやっていたけれど、ものすごく感動した。

 

アメリカには一回も行ったことがないから、おそらく自分はアメリカに対して偏見だらけであろう。実際にアメリカに行くと、印象と違うということになりそう。近藤聡乃の「ニューヨークで考え中」を読んでいると、割とニューヨークも平和そう。

 

www.akishobo.com

 

確か、近藤さんが「ニューヨークの治安は全然悪くない」みたいなことを発言して、親か友達に「でもあなた夜に外を出歩かないし、割とインドア派やん。」的なことを言われて、そりゃ危ない目に合わんし治安が悪くないと感じるかと納得したというオチの話があった気がする。全然関西弁じゃなかったけど。わたしもインドア派なんでニューヨークでも大丈夫そうです。でも無性に夜に散歩したくなる時はある。音楽を聴きながら歩きたくなる時がある。夜に散歩する用のプレイリストとかを作ったりする。青春時代を回顧するような曲を聴くと、なんかいい雰囲気に浸れる。

 


The SALOVERS - Disaster of Youth

 

そういうときは、ちょっと自分に酔っている。なんか恥ずかしいけど楽しい。

 

それにしても、近藤聡乃の字が好きだ。フォント「近藤体」なるものを作ってほしいほど。見ていてなんだか癒される。絵が上手くてかわいいのはもちろんのこと、字まで魅力的とは。そして「ニューヨークで考え中」は隔週で更新されていて無料で読めるけれど、小出しで読んでいくともったいない気がして、単行本になるまで我慢している。

 

ニューヨークで考え中(2)

ニューヨークで考え中(2)

 

 

単行本を買って、夜にリラックスしながらゆっくり読みたい。読んでたらすごい落ち着くんよな。そして、平方イコルスンの「スペシャル」も同様に、最新話とそのもう少し前の話は無料で読めるけれど、単行本になるまで我慢する。

 

to-ti.in

 

スペシャル 2 (torch comics)

スペシャル 2 (torch comics)

 

 

そして最近、近藤聡乃の「不思議というには地味な話」が新版となって手に入るようになったようだ。

 

新版 近藤聡乃エッセイ集 不思議というには地味な話

新版 近藤聡乃エッセイ集 不思議というには地味な話

 

 

ついでに「いつものはなし」のほうも新版で出してくれませぬか、近藤さん。読みたいです、近藤さん。 

 

らんま1/2の主題歌はいい曲が多い

最近はこの曲を猛烈にリピートしまくっている。

 

 

チバマコトの「失恋はつかれる」。「失恋はつかれる」は川崎真理子が1993年に発表した楽曲。何を隠そうこの楽曲、マッキーこと槇原敬之が「木下鉄丸」という人物に名義を変えて編曲を行っているのだ。マッキーがなぜこんな名前をチョイスしたのかは闇の中だ。編曲したことは、マッキーのHPにもしれっと載っている。

 

makiharanoriyuki.com

 

我、別に失恋などしておりませぬが、途方もなくいい曲だと思います。スーを差し上げたい。SoundCloudのチバマコトのプロフィール欄に「自宅録音が趣味のチバマコトが、嫁ヤス子に歌ってもらっています。」と記載されていることから、歌は奥さんのヤス子さんが歌っていると思われる。「200回分ぐらいの空振り」ってところの歌いまわしが好き。「からぶりっ」ってちょっとキュってなってるとこ。そして、曲のアレンジと嫁ヤス子の歌声がいい。いいお嫁さんやで。1990年代初頭のアイドルの曲のような良さがある。ちょっとだけ切ないあの感じ。なんかこの曲を聴いていたら、らんま1/2の主題歌を思い出す。特にCoCoの「思い出がいっぱい」。

 

 

「お・は・よ」でらんまが校門から出てくるOPのアニメーションやった気がする。CoCoのもう一つのらんまの主題歌「EQUALロマンス」もいい曲。

 

 

切ない・・・。歌詞は絶妙に時代を感じるが。「心にゾクゾクあげたい」、すごいよね、この感覚。今の時代にはないわ。ロマンスという言葉も今じゃあんまり聞かない。ロマンスの神様なんて発想、今の時代じゃ出てこない。そして、「失恋はつかれる」においてマッキーと並ぶもう一人の編曲者である小滝みつるは、映画「うる星やつら いつだってマイ・ダーリン」の楽曲を製作しているではないか。高橋留美子つながり。いや、完全にたまたまやけどもね。なんの縁もゆかりもないけど。

 

それにしても、らんま1/2の主題歌って名曲が多い。思い出補正がかかっているとはいえ、他のアニメよりもいいなと思う曲が多い気がする。特に好きなのは、西尾えつ子の「ド・ン・マ・イ来々少年〜Don't mind lay-lay Boy〜」。めちゃくちゃポップでいい曲です。この中華風アレンジもすごくピッタリはまってるしね。元気出る。とにかく元気出る。なかやまきんに君のネタに匹敵するぐらい元気出る。

 

そして、森川美穂の「POSITIVE」。

 

 

21世紀バージョンなんて出てたんや。やっぱりいい曲ですね。昔は失恋をテーマにしていても、この「POSITIVE」や「失恋はつかれる」のようなポップに歌い上げる曲もあった。でも、今じゃ失恋したらほとんどがバラードで、壮大なストリングスが入っている気がする。もうちょっとね、前向きに、ポップに歌う曲があってもいいんじゃないでしょうか。とは言ったものの、わたしが気づいてないだけで普通にそんな曲もある気がする。今度ちゃんと探してみます。

 

その他にも「じゃじゃ馬にさせないで」や、キャラのセリフが可愛い「乱馬ダ★RANMA」(シャンプーの「らんまっコロス」っていうセリフを聴くたびに、そういえば初期のシャンプーってそういうキャラやったなと思い出す)、「地球オーケストラ」に、最近ヒットした映画「ボヘミアン・ラプソディ」のクイーンの影響をもろに受けたであろうVisioNの「ラブ・シーカー」などなど。いい曲が多いですねホント。このアルバムたまに聴きますもん。

 

決定盤「らんま1/2」アニメ主題歌&キャラソン大全集

決定盤「らんま1/2」アニメ主題歌&キャラソン大全集

 

 

らんま1/2といえば、どのヒロインが好きかいう論争。湘南乃風は完全にうっちゃんでしょうな。純恋歌で「家庭的な女がタイプの俺 一目惚れ」って歌ってるくらいだから、おいしいお好み焼きつくったうっちゃんに一目惚れすること間違いなしでしょう。ていうか"家庭的な女"っていうフレーズに湘南乃風の世界観がギャンギャンに詰まっているような気がする。まあそんなことは置いてといて、わたしはあかね派です。そうです、王道です。そして、知り合いにまさかの黒薔薇の小太刀派がおったときはびっくりした。おるんや、小太刀派って思った。小太刀派の方、不快な思いをさせたのなら謝罪します、申し訳ございません。

 

 

話をチバマコトに戻そう。川崎真理子のカバーのみならず、チバマコトの作曲した楽曲も、もちろんいい。

 

 

この曲めっちゃいい。男の子が女の子を駄菓子屋に誘うところ最高。言い方は悪いけど、当たり付きアイスをダシに誘うところがいい。高校生の頃に戻りてえ。そんな放課後を過ごしたい。というか放課後が懐かしい。そしてやっぱり嫁ヤス子の声がいい。もう嫁ヤス子が、嫁という単語とヤス子という名前が一体となった芸名のように思えてきた。この曲に加え、(((さらうんど)))の「半径1mの夏」みたいなこういうゆったりした夏の曲、最高です。

 

 

冬に思い出す夏はすごく輝いた季節のように思えるけれど、実際に夏が来たらしんどいよなあ。その逆で、夏に思い出す冬は、鍋とか食べられるしイベント多いしでいい面ばっかり思い出すけど、実際に冬を体感してる今は、とにかく寒い。早く春が来てほしい思いでいっぱいだ。春は春で花粉症もあるけどね。思い出すときは良い面ばかりを見てしまい、いざそのときが来ると悪い面が気になるのは季節だけではなくて、思い出も一緒なのではないでしょうか。いざ高校時代に戻ると嫌なこともあるんだろうか。今は全く高校時代の嫌なことなど思い出せないけれど。そんな自分は日和ってるのか。

クリスマスソングの幸福感がいいから未だに聴いてる

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先週の土曜日、日曜日はすごく寒かった。土曜日なんてお昼から雪が降ってきて、夜には車のボンネットの上に雪が積もるほどであった。やっぱり1月、2月が1年の中で寒さのピークを迎える時期であるなと思う。冬のイベントと言えばクリスマスであるが、クリスマスの日に雪が降る、いわゆるホワイトクリスマスだったときなんて、生きてきて一度でもあっただろうか。全く記憶にない。12月は、寒いといえば寒いけれど雪が降るほどではない印象だ。ちなみに関西での話です。そしてクリスマスもとうに過ぎたのに、今さらクリスマスソングをめちゃくちゃ聴いている。クリスマスソングの多幸感が、わたしの心を癒してくれる。胸がいっぱいになる。

 

 

OK?NO!!の「XmasSong」、とてもいいです。残念ながらOK?NO!!はもう解散してしまったけれども。声が可愛い。なんかこの曲を聴いたら、チボリ公園にあったマッチ売りの少女や人魚姫などの人形劇のようなものを見ながら回るアトラクションを思い出した。なぜか分からないが、自分の中でアンデルセンの童話はクリスマスのイメージと結びついている。

 

 

 

Chance The Rapperの「Stranger At The Table」。思いっきりJackson 5の「I Want You Back」。お金を取らずに無料で曲を公開しまくっているChance The Rapperだからこそ為せる技なのか。もともとの曲がいいから、そりゃいい曲になるわなと思わんこともない。けどいい曲。こっちは冬の曲だけど、デジモンアドベンチャー02のドラマCD「夏への扉」に収録されている「Streets to the summer」は、同じくJackson 5の「I Want You Back」をベースとしており、タイトル通り夏の曲へとアレンジしたものとなっている。こっちもいい曲。思い出補正ガンガンにかかっているけれども。最近では星野源の「恋」と「I Want You Back」を合体させた動画が話題になっている。

  


星野源『恋』とジャクソン5『I Want You Back』を合体させて『恋 Want You Back』 - ひとりで演奏してみた

 

なかなかどっちの色も強めに出てるように思うのはわたしだけでしょうか。この人、めちゃくちゃ顔がokadadaに似てる気がする。そして、ひとりで色んな楽器演奏出来て楽しそう。楽器が弾けるっていいよね。憧れます。星野源って確かマイケルジャクソンのことがめっちゃ好きやねんな。

 

 


Mill Valley

 

そして、Rita Abramsの「Mill Valley」。もはやクリスマスは関係ない、カリフォルニアのミルバレーは素晴らしいところだという内容の歌。けれども曲調がクリスマスっぽい。穏やか。やっぱりクリスマスソングは失恋とかよりも、圧倒的多幸感を感じさせてくれるような曲のほうがいいですね。多幸感という言葉がすでに圧倒的な幸福感という意味ではあるけれど、よりね、圧倒的なね。なんでクリスマスでもなんでもないのに、こんなにクリスマスの曲について書いてるんやろ。もう最後の方、夏の曲とかミルバレーの曲やし。

 

クリスマスプレゼントの思い出として、ひとつ覚えているものがある。朝起きると枕元にプレゼントが置いてあり、包装をはがすと私の欲しかったプレゼントが姿を現した。嬉しい気持ちが芽生えたと同時に、あるものが目に入った。近所のデパートS〇TYのロゴが書かれている値札シールだ。そして、その名札シールに記されていた値段が弟のもらったプレゼントよりも安かった。いや、値段じゃないとは思う。確かにサンタクロースからのプレゼントはプライスレス。しかし、やっぱり何かが腑に落ちなかった。弟より俺のプレゼントのほうが安いやん。ちっちゃいプラモもう一つぐらい買えるやん、セットでもいけるやん。サンタさん、そこは臨機応変に、そして平等にプレゼントを配ってくれと幼心に思ったのを覚えている。なんか損した気分になった。そして、今思えば両親よ、詰めが甘すぎるやろ。はがそうよ値札シール。頼むぜホント。

 

クリスマスが終わったどころか、新年明けまして早一か月が経とうとしている。なんか大人になったら季節が過ぎていくことばっかり気にしてしまう。子どものころなんて四季になんの興味もなかったのに。早いねホント。

 

Vampire Weekendのボーカルってフェデラーに似てるよね(Vampire Weekend「Harmony Hall / 2021」)

Vampire Weekendの新曲が2曲発表された。なんでも年内に新しいアルバム「Father Of The Bride」をリリースするらしく、 3ヵ月にわたって2曲ずつアルバム収録曲を発表していくようだ。ボーカルのエズラのインスタグラムによれば、アルバムには18曲収録される予定とのこと。まあ何曲入りでも出してさえくれればそれでいい。エズラのインスタグラムを見ていると、アルバムについて詮索されるのを鬱陶しく思っているような雰囲気があるが、まあこんな長文を投稿しているしアルバムについて発表したいこともいくつかあるのだろう。なんて言っても、実に6年ぶりのアルバム。早いねえ。待ち遠しかった人もいるだろうけど、自分にとっては「Modern Vampires Of The City」からもう6年経ったかと思うと早い。

 

 


Vampire Weekend - Harmony Hall (Official Audio)

 

コーラスが気持ちいい、実にVampire Weekendらしい一曲。YouTubeの詳細欄に歌詞が載せられており、訳してみたが全く意味が分からなかった。誰かが解説してくれるのを待つとしよう。どなたかお願いします。

 

 


Vampire Weekend - 2021 (Official Audio)

 

そしてもう一曲の「2021」。わたしはこっちの曲の方が好みだ。といってもアルバムの流れで聴いたら、また印象が変わるんだろうけど。なんでもこの曲の詳細欄には、細野晴臣の名前がクレジットされており、この曲自体、細野さんが作った無印良品のCM曲をサンプリングして作られている。細野さん、無印良品のCM曲なんて作ってたんだね。そして、それをVampire Weekendがサンプリングするとは。こっちもこっちで何について歌っているのか全く分からない。とりあえず2021年を思って何かを憂いている感じは分かるけど。細野さんの曲をわざわざサンプリングしたということは、なにか2021年の日本に関係のあることを歌っているんだろうか。ということで「日本 2021年 問題」で検索してみると、東京オリンピック後の不況の問題がよく目につく。この曲の歌詞は以下のようなものであり、

 

2021, will you think about me?
I could wait a year
but I shouldn’t wait three
I don’t wanna be…

2021, will you think about us?
Copper goes green
steel beams go rust
It’s a matter of…

 

一番の歌詞の「I could wait a year but I shouldn’t wait three」の部分がオリンピックの開催される4年という周期を匂わせているような気がせんでもない。と思っていたらこの方が一早くそんなことを解説されていた。

 

monchicon.jugem.jp

 

やっぱそう考えちゃうよね。けど本当のところは分かりません。深読みは良くない。一回このことは忘れます。とりあえずいい曲。Don't think. Feel.

 

それにしてもVampire Weekendのボーカルのエズラとテニスプレーヤーのフェデラー、まあまあ似てるよね。

 

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「Giving Up The Gun」のPVなんか、よう分からん2人にテニスやらせるよりも、エズラがフェデラーのマネをしてテニスしたほうが話題になるやろと思った。

 


Vampire Weekend - 'Giving Up The Gun' (Official Music Video)

 

演奏なんてしてる場合じゃないやろと。自分の素材を活かしなさい。全豪オープン、フェデラー残念だったね。大坂なおみ決勝頑張れ。

 

エズラだけでなく、脱退したギターのロスタム・バトマングリはサッカー選手のカルロス・テベスに似ているし、ドラムのクリス・トムソンは同じくサッカー選手のダビド・デ・ヘアに似ている。

 

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デ・ヘア、いつレアルに行くねん。そしてベースだけ似ている人が全く思いつかない。誰か似てる人いないのか。ここまで来たらスポーツ選手で見つけたい。出来たらテニスプレーヤーでおったら、サッカー選手二人、テニスプレーヤー二人のバランスのいいバンドになる。いや、一人もう脱退してるか。でも脱退した後も「Harmony Hall」のプロデュースに関わっているから、そこは良しとしよう。ということで、Vampire Weekendのベースに似ているテニスプレーヤーをご存知の方、ご一報くださればと思います。ちなみにベースの方はこんな顔です。

 

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そして細野さんといえば、新年にNHK BSで放送されていたイエローマジックショー2。

 

www4.nhk.or.jp

 

YMOのメンバーがそろったり、星野源、水原希子、宮沢りえが細野さんの家族という設定で出演したり、芸人が細野さんをテーマにしたネタをやったり、けっこう混沌とした内容であった。正直、ミニコントみたいな部分はあんまり面白くなかった。細野さんがジョイマンのネタをやってるときなんか、「ヒュウィゴー、カモン」が激渋低音ボイスで変だった。清水ミチコのモノマネは例外で面白かった。この番組の中で水原希子達扮する女子高生が、細野さんはUFOを見たことがあるんだってという話をしていた。その詳細は細野さんのエッセイである「アンビエント・ドライヴァー」に書かれている。

 

www.gissha.com

 

結構スピってる内容。そして細野さんの音楽家としての活動は今年で50周年だそうで、50年経っても若者からも支持される感覚をもっているのはすごいことだなと思う。細野さんは現在71歳。自分が71歳になったら、こんなにもスタイリッシュでいられる自信はない。ていうか無理。もっとみみっちい71歳になっている自信はある。ああ、いい齢の取り方をしたい。